ポッキリと折れたアルミ製ボルト。

 スクエアタイプのスピンドルにクランクを絞めつけるためのボルトです。

 純正品はスチール。恐ろしく負荷がかかる場所です。このボルトの締め付けトルクは約50N-m(ニュートンメーター)。

 こんなところにアルミ製のボルトを使うのはまずありえません。

 しかしそういう製品が販売されているので知らない人は「カラーバリエーションがある」、「軽い」などの理由で買ってしまいます。

 もちろん、アルミ製のボルトでも問題ない箇所、製品もあります。そのほとんどが締め付けトルクが弱く、負荷の小さな箇所。

 クランクボルトは初めて見ましたが、6穴のディスクローターの取り付けボルトでもアルミ製のものがあります。

 おっかなくて使えません。

 軽量化は正義。でも、マウンテンバイクとしての強度や剛性を損なってしまう軽量化はなんの意味もないと思います。

 このボルトが使われていたのがe-bikeなのでスピンドル交換も大変。

 スピンドル内に残った折れたボルトも固着気味でなんとか取り出すせるように作業を続けています。