前モデルのシマノ DEORE XTの4ピストンブレーキキャリパーは、SAINTのブレーキキャリパーそのまんまでしたが、現行モデルで一新しました。


 4ピストンのブレーキキャリパーが増えた、一般化してきた理由としてはホイールサイズの大径化がまずあげられます。


 ホイールが大きいほど慣性が働き、それを制御するために制動力の強いブレーキシステムが必要になります。


 バイクの高性能化も関係しています。


 高性能で走行がスムーズになってきたために平均的に走行速度が上がってきています。やっぱりそれに伴う制動力が求められます。


 ブレーキの制動力はブレーキローター径と比例するので、ローター径とブレーキシステムのチョイスは重要になってきます。


 前後とも4ピストンブレーキキャリパーを使用することがほとんどのダウンヒルバイクを除いて、エンデューロ系バイクなら前後4ピストン、もしくは前が4ピストン、後は2ピストンという組み合わせがあります。


 トレイルライドメインなら前後2ピストンでも十分で、ブレーキローター径によって制動力を設定する手もあります。


 僕は前に4ピストンキャリパー/8インチブレーキローター、後に2ピストンブレーキキャリパー/7インチブレーキローターの組みあわせで使っています。


 新型のDEORE XTのブレーキキャリパーは前モデルより制動性能、ブレーキコントロール性能が向上しています。


 冷却フィン付ブレーキパッドも新型です。