goo blog サービス終了のお知らせ 

 ペダリングしているとクランク回りから異音がする。それもカチッ、カチッみたいな。


 ボトムブラケットのベアリングのトラブルを連想しまいがちですが、多くの場合ペダルが原因だったりします。


 異音が気になったらまずペダルをほかのものと付け替えてみてチェック。異音が止んだらペダルが原因。その次に怪しいのはチェーンだったり、チェーンリングの固定だったり。


 というわけでペダルも定期的にメンテナンス。


 今回はシマノ/セイント。


 最近の多くのペダルの回転部にはカートリッジベアリングや非金属のブッシングを使っているのですが、シマノは昔っからカップアンドコーンのオープンタイプのベアリング。


 シマノはハブもそうだけれど、カップアンドコーン式に対してのただならぬ理念を持っています。


 以前にシマノの技術者に話を聞いたときに、なるほど!と思ったのですが、その時、昔友達が話していたことに繋がりました。


 その友達はプロスケートボーダーのレジェンド、アキ秋山なのですが、アキが現役バリバリの頃(今でもバリバリですが・・・)スラロームでより良いタイムを出すためにシールドベアリングとオープンベアリング(カップアンドコーン)があるならオープンベアリング(その時はルーズベアリングと言ってた)をチョイスすると言ったんです。


 シールドでも非接触タイプの低抵抗のものならオープンベアリングと回転性能は引けを取らないと思うのですが、同じ性能だったならその先の可能性を考えたらオープンベアリングの方を選ぶと。コンマ何秒の世界です。わずかな可能性が勝敗を分けたりするからね。さすがプロフェッショナルだと思った。


 今のダウンヒルレーシングのシーンでもホイールサイズが29が広まってきたりしていますが、それも上の話と通じるところがあると思う。同じコース走って29の方がコンマ数秒速く走れるかも、と。


 話が逸れましたが、確固たる理念に基づいて作られている(はず)のシマノのペダルはその構造上、定期的なメンテナンスをすることにより良好に使い続けられます。ハブも同様。


 今回は片側が回転が渋いとのことだったので、さっそく分解・・・ドーン!

 

 さらにこれです。

 
 


 完全分解して洗浄して新しいグリスをたっぷり使いながら組み上げました。回転ツルツル~になりました。

 


 ペダルの踏み面は長年愛用してきた勲章のような傷や汚れが無数ありますがまだまだノー問題で使えます。



 この前のモデルのDXも、SPD系も、現行のXTやセイントペダルも、定期的にメンテナンスを行ってください。特に天候に関わらずライドする方などは要注意です。