先日ディスクブレーキをシマノ/DEOREに交換されたTさん。

 今回はドライブ系(クランク、ディレーラー、シフトレバー、スプロケット、チェーン)もDEOREに載せ替えしました。

 普通にいいんですよね、DEORE。

 XTRやXTなどがいいのはみなさんもわかっていると思うし、当然のこと。

 完成車でいうと10万円前後のモデルに搭載されていることが多い、普及モデルのDEOREは、もしかしたら初めてマウンテンバイクを購入して、初めて使うマウンテンバイクのパーツであることが確率的に多いかも。

 ということは、その操作感うんぬんで、マウンテンバイクが楽しくてしかたなくなっちゃうかもしれないし、なんだかな~になっちゃうかもしれない。

 メーカーとしても「勝負」を賭けたパーツ作りをしなければなりません。印象悪かったらシマノのパーツ、ずっと使ってもらえなくなっちゃうかもしれないもんね。

 以前、シマノの開発の方が言ってました。

 「XTRは、採算(コスト、価格)は後回しで、とにかくライダーが望んでいる最高のものを作るというコンセプトのもと作っているので、最高のもの作ったら、原価や販売価格が高くなっても仕方ない。みたいな感じだけど、一番気を使うのはXT。価格がある程度決まっていて、その中で最高のものを作ることになるので、裏を返せばコストパフォーマンスはXTが一番高い」

 まあ、そうでしょうね。XTRは別格で、XTはシマノのコンポーネントの中ではトップという感じだから。


 Tさんのバイクに組み込んだDEORE、普通にいいです。

 シフトもサクサク軽快だし、リアディレーラーにはスタビライザーついているし。

 DEOREとXTの違いは、付加価値。たとえば耐久性、精度、重量、操作感、質感など。

 ライディングするにあたって、必要十分な性能と機能が持っているし、リーズナブルだし。

 DEOREなど普及モデルのパーツの作り込みで、そのメーカーの本気度がわかりますね。