平安時代に貴族の間で歌われた宮廷歌謡「風俗歌(ふぞくうた)」26曲を収めた楽譜が、旧佐賀藩鍋島家の文化財を所蔵する博物館「徴古館」(佐賀市)で確認された。風俗歌の楽譜がまとまって収録された平安時代の史料はなく、歌謡史研究の中でも遅れていた分野とされる。「風俗歌の基本的な文献になる可能性もある」と、専門家の期待も高まっている。
楽譜は今年9月、国文学研究資料館(東京)が09年度から行う徴古館が所蔵する国文学の史料調査の事前調査で確認された。楽譜の歌詞は万葉仮名とみられる文字が使われているという。
徴古館所蔵の「東遊歌(あずまあそびうた)神楽(かぐら)歌)」(国重要文化財、平安後期)と表紙やつなぎ目が似ており、書風も平安時代のものとみられることから、同時期の作品である可能性があるという。
同館によると、11代鍋島直大(なおひろ、1846-1921)は雅楽に傾倒し、宮中の雅楽を掌握する式部職の初代長官を務めた。こうした経緯をふまえ直大が入手したのではないかとみる。
[参考:毎日新聞]
楽譜は今年9月、国文学研究資料館(東京)が09年度から行う徴古館が所蔵する国文学の史料調査の事前調査で確認された。楽譜の歌詞は万葉仮名とみられる文字が使われているという。
徴古館所蔵の「東遊歌(あずまあそびうた)神楽(かぐら)歌)」(国重要文化財、平安後期)と表紙やつなぎ目が似ており、書風も平安時代のものとみられることから、同時期の作品である可能性があるという。
同館によると、11代鍋島直大(なおひろ、1846-1921)は雅楽に傾倒し、宮中の雅楽を掌握する式部職の初代長官を務めた。こうした経緯をふまえ直大が入手したのではないかとみる。
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