市教委は10日、滋賀県最古級の庭園遺跡「池の沢遺跡」(同市朽木村井)が、京都の貴族が行楽で使用したと考えられる鎌倉時代初期(13世紀初め)の姿をそのまま残した庭園跡であることが確認されたと発表した。
後世に改修された形跡がないことから、約800年前の作庭技術をそのまま伝えていると考えられ、これほど完全な形で残っているのは全国にも例がないという。
同遺跡は、2006年に25年ぶりに調査を再開した。庭園跡は1万3500㎡で、今年7月から850㎡を調査した。
庭園は比良山系最高峰の武奈ヶ岳を望む場所に設けられ、湧き水を利用した南北約80m、東西約32mの三日月型の池が中心。
中島を浮かべて橋を架け、護岸には荒磯(ありそ)風に岩を配置。なだらかな曲線を描いた州浜もある。
池に湧き水を供給する水口には大ぶりの石を配し、高さ20mの崖から安曇(あど)川に池の水を排水する落口には石を組み合わせ、対岸の「鯖(さば)街道」からの景観も意識したと考えられ、滝のように見えるように意匠が凝らされていた。
池石積みの裏側から13世紀初めの土師皿が出土し、作庭時期が確定した。
現地説明会は13日午前10時から。問い合わせは同市教委Tel:0740(32)4467。
[参考:産経新聞、京都新聞]
後世に改修された形跡がないことから、約800年前の作庭技術をそのまま伝えていると考えられ、これほど完全な形で残っているのは全国にも例がないという。
同遺跡は、2006年に25年ぶりに調査を再開した。庭園跡は1万3500㎡で、今年7月から850㎡を調査した。
庭園は比良山系最高峰の武奈ヶ岳を望む場所に設けられ、湧き水を利用した南北約80m、東西約32mの三日月型の池が中心。
中島を浮かべて橋を架け、護岸には荒磯(ありそ)風に岩を配置。なだらかな曲線を描いた州浜もある。
池に湧き水を供給する水口には大ぶりの石を配し、高さ20mの崖から安曇(あど)川に池の水を排水する落口には石を組み合わせ、対岸の「鯖(さば)街道」からの景観も意識したと考えられ、滝のように見えるように意匠が凝らされていた。
池石積みの裏側から13世紀初めの土師皿が出土し、作庭時期が確定した。
現地説明会は13日午前10時から。問い合わせは同市教委Tel:0740(32)4467。
[参考:産経新聞、京都新聞]
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