歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

ウズベキスタンのサマルカンドで正倉院に伝わる楽器などを描いた板絵(8世紀初め)が出土

2017年11月02日 | Weblog
 帝塚山大(奈良市)などのチームが2日、ウズベキスタンにあるシルクロード都市サマルカンド州のカフィルカラ遺跡で正倉院宝物に似た楽器が描かれたゾロアスター教板絵を発見したと発表した。
 板絵は木製で、縦1.3m、横1.4m。炭化しているが、4段構成で祭礼の場面とみられるものが描かれている。最上段に獅子に腰掛ける女神ナナー、下段に楽器を奏でる楽隊、火や供物をささげる人が浮き彫りされている。楽隊は、西アジアの古代アッシリアが起源とされる箜篌(くご、ハープに似た撥弦楽器)や、ペルシャがルーツの4弦琵琶、ギリシャ発祥と言われる簫(しょう、管楽器)などを持つ姿が彫られていた。複数の穴があり、壁に釘で留められていたとみられる。
 周辺の火災層や出土貨幣から、710年にイスラム勢力に攻められた際に焼け落ちたとみられる。
[参考:共同通信、産経新聞、読売新聞]

 11月5日、NHKで放映された日曜美術館「よみがえる天平の美~第69回正倉院展」を観ました。正倉院には箜篌が所蔵されています。敦煌の莫高窟の壁画に描かれた女性(天女?)の楽隊にも箜篌が描かれていました。


正倉院に伝わる楽器の板絵、サマルカンドで出土


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