同市教委が14日、上原(かんばら)遺跡(同市上原)から、弥生時代前期後半(紀元前3世紀ごろ)の人頭を象った土製品の一部が出土したと発表した。
JR総社駅の西約2.5kmの高梁(たかはし)川右岸で、茶褐色の素焼きの破片7点が出土。接合すると、頭頂部や額部分になった。
現代人の頭とほぼ同じ大きさで、内部は空洞だった。土器と同様に焼かれ、内側も滑らかに仕上げられている。
表面には眉毛と鼻が作られ鼻孔もあった。両瞼には入れ墨とみられる3本の線が刻まれていた。額から後頭部にかけては鳥の羽根を模したような高さ2.5cmの突起が伸びていた。突起を含めた高さは11.1cm、幅17.6cm、奥行き18.1cm、厚さ6mm。突起は「冠羽(かんう)」と呼ばれる羽根飾りと推測。
当時、鳥は豊穣をもたらすとして神聖視されたり、鳥の霊を信仰の対象とする風習があったとされている。弥生時代の遺跡からは同様の羽飾りを付けた人面付き土器や、鳥の装束を着た祭司を描いた絵画土器が複数発見されている。
農耕儀礼や祭祀の際に呪術師が被って踊ったのではないかと推測。
人の顔をかたどった土器は縄文時代以降、出土例がある。弥生時代では岡山市の田益田中(たますたなか)遺跡で97年に出土した弥生前期の人面土製品が土器か仮面とみられ、最古級とされてきた。被る形の土製品は全国初とみられるという。
出土した土製品などは14日~6月4日に、総社市役所1階ロビーで展示する。
[参考:朝日新聞、産経新聞、山陽新聞、中国新聞、時事通信、共同通信]
弥生のヘルメット 人頭かたどった土製品 岡山・総社(朝日新聞) - goo ニュース
弥生時代に人面「帽子」=全国初、農耕祭祀に使用か-岡山・総社(時事通信) - goo ニュース
岡山で頭にかぶる「人面土製品」 弥生前期の上原遺跡、全国初 (共同通信) - goo ニュース
JR総社駅の西約2.5kmの高梁(たかはし)川右岸で、茶褐色の素焼きの破片7点が出土。接合すると、頭頂部や額部分になった。
現代人の頭とほぼ同じ大きさで、内部は空洞だった。土器と同様に焼かれ、内側も滑らかに仕上げられている。
表面には眉毛と鼻が作られ鼻孔もあった。両瞼には入れ墨とみられる3本の線が刻まれていた。額から後頭部にかけては鳥の羽根を模したような高さ2.5cmの突起が伸びていた。突起を含めた高さは11.1cm、幅17.6cm、奥行き18.1cm、厚さ6mm。突起は「冠羽(かんう)」と呼ばれる羽根飾りと推測。
当時、鳥は豊穣をもたらすとして神聖視されたり、鳥の霊を信仰の対象とする風習があったとされている。弥生時代の遺跡からは同様の羽飾りを付けた人面付き土器や、鳥の装束を着た祭司を描いた絵画土器が複数発見されている。
農耕儀礼や祭祀の際に呪術師が被って踊ったのではないかと推測。
人の顔をかたどった土器は縄文時代以降、出土例がある。弥生時代では岡山市の田益田中(たますたなか)遺跡で97年に出土した弥生前期の人面土製品が土器か仮面とみられ、最古級とされてきた。被る形の土製品は全国初とみられるという。
出土した土製品などは14日~6月4日に、総社市役所1階ロビーで展示する。
[参考:朝日新聞、産経新聞、山陽新聞、中国新聞、時事通信、共同通信]
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