歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

霧島市・大隅国府跡・気色の杜遺跡 草仮名文字の書かれた平安時代前期の土器が出土

2009年09月19日 | Weblog
 霧島市教委は18日、同市国分府中町の大隅国府跡・気色(けしき)の杜遺跡から、仮名文字の書かれた平安時代の土器が見つかったと発表した。
 出土した土器は、2007年1月、同市国分府中町の宅地造成に伴う発掘調査で見つかった。直径約15cm、高さ約3cmの土師器の椀状の土器で儀礼用の器とみられ、漢字から平仮名が作られる移行期に使われた「草仮名(そうがな)文字」9文字が墨で書かれていた。9世紀後半~10世紀初めに作られたものとみられ、文字数、配列から、「ちとせは□とも」「さ□□□あれ□」としたためられた和歌の下の句とみられる。「ちとせ」(千歳)という文字があることから、大隅国府で働いていた役人が宴で祝いの歌を詠んだものとも想像できるという。
 平安京から遠く離れた大隅国に豊かな文化があったことを示す貴重な史料」としている。
 草仮名文字が書かれた土器は富山県の赤田1遺跡、茨城県の小作遺跡などでも見つかっており、九州では初。
 土器は鹿児島市の県歴史資料センター黎明館の企画展「古代のロマン北南」で19日から11月3日まで展示される。
[参考:共同通信、読売新聞]

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 甲賀市・春日北遺跡 平安時... | トップ | 和歌山市・秋月遺跡 5~6... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事