歴歩

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高松市・高松城下 貯水池「亀井戸」の遺構を確認

2010年08月17日 | Weblog
 高松市教委は、同市鍛治屋町の再開発用地で、初代高松藩主(注1)松平頼重が建設したとされる貯水池「亀井戸」の石を積み上げた遺構が出土したと発表した。江戸時代の「高松城下図屏風」(注1)や天保年間(1830~44年)の古地図に描かれ、跡地に水神社が建立されている亀井戸の存在を裏付ける貴重な遺構とする。
 当時の上水道技術を知る手がかりになるともしている。
 現地説明会は22日午後1時から開かれる。20日までに市教委文化財課への申し込みが必要。
[参考:読売新聞]

(注1) 高松藩は、生駒親正(1526?-1603)が、豊臣秀吉より讃岐1国の17万3000石を与えられたことに始まる。第4代藩主・生駒高俊の時、寛永17年(1640)にお家騒動により改易され、出羽矢島藩に転封された。
 寛永18年(1641)西讃地域に肥後富岡藩より山崎家治が5万3千石で入封し、丸亀藩が興った。
 寛永19年(1642)東讃地域に常陸下館藩より水戸徳川家初代藩主徳川頼房の長男・松平頼重(1622-1695、藩主1642-1673)徳川光圀の兄)が12万石で入封し、高松藩が再興された。次の藩主は徳川光圀の実子・松平頼常。
(注2) 紙本著色高松城下図八曲屏風(県指定): 高松市では1670年頃(寛文年間)のものとしている。



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