歴歩

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韓国・羅州伏岩里遺跡出土の百済木簡を公開 

2009年06月04日 | Weblog
 国立羅州文化財研究所は昨年、羅州伏岩里古墳群(史跡404号)周辺地域に対する発掘調査で公開した3点の他に、28点の百済木簡がさらにあることを確認して、保存処理を終えたので公開した。
 これら木簡は伏岩里古墳群の隣の地点で現れた直径5.6m、深さ4.8mほどの大型円形竪穴遺構で一括出土した。
 今回公開された木簡は、百済の地方で発見された木簡であり、その上、文書木簡、物品荷札木簡、文書封緘木簡、多面木簡、習字木簡など種類と内容が多様で百済史、特に百済地方統治制度社研究に画期的な資料である。これら木簡は共に出土した土器や瓦などから、7世紀初めの遺物と見られるという。
 このうち、長さ60.8㎝,幅5.2㎝,厚さ1㎝の木簡は、これまで韓国内で出土した木簡の中で最大であり、57文字が墨で書かれたとみられる。
 太極模様のある木簡も確認された。この太極模様は慶州感恩寺跡長台石で確認された国内最古の太極文 (682年)より遡ることで周易や五行、あるいは道教思想の跡を語る資料とみられる。
 ほかに、全16等級に分かれた百済中央公務員職級中6級目の「奈率」という字が書かれた しゃもじ形の百済時代木簡も出土した。この木簡は長さ29.4㎝と最も広い部分は幅4.5㎝、厚さ0.9㎝であり、前面左側と裏面右側で各々墨書文字が確認される。
[参考:聯合ニュース]

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