歴歩

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京都府南丹市・大谷口遺跡 5世紀前半のかまど跡2基が見つかる

2009年09月18日 | Weblog
 府埋蔵文化財調査研究センターが17日、同市八木町諸畑の大谷口遺跡で、古墳時代中期(5世紀前半)のかまど跡2基が見つかったと発表した。同遺跡の東約500mの諸畑遺跡と、西約800mの室橋遺跡でも、同時代のかまど跡が見つかっており、当時の近畿地方で最先端の調理技術を持つ集団が、亀岡盆地に住んでいたことを改めて確認できたとする。
 かまど跡は、幅約1.5m、奥行き約1.8mと、幅約60cm、奥行き約80cmの2基で、いずれも5世紀前半の竪穴住居跡で見つかった。大きいかまど跡は、中央には火にかけた土器を支える石が設置され、周りから土師器の一種「布留式土器」の甕や高坏が見つかった。
 朝鮮半島から伝来したかまどの技術は、近畿地方には5世紀前半に伝わったとされ、当時としては河内や大和地方と並ぶ最先端の設備。畿内との密接な交流や、有力者の存在がうかがえる。
 大谷口遺跡ではこのほか、縄文時代の土坑、弥生時代後期の土坑と竪穴式住居跡1基、古墳時代中期の竪穴式住居跡4基と掘立柱建物跡1棟、奈良時代の竪穴式住居跡1基、平安時代から鎌倉時代にかけての掘立柱建物跡4棟以上を検出した。
 19日(土)午後2時から現地説明会が行われる。
[参考:京都新聞、京都府埋蔵文化財調査研究センターHP]




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