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大和郡山市・八条北遺跡 縄文人が身につけた耳栓が2個出土

2015年07月07日 | Weblog
 橿原考古学研究所が6日、大和郡山市八条町の八条北遺跡で集落のそばを流れる当時の川の中からで縄文人が身につけた土製の耳栓(じせん、耳飾り)が2個出土したと発表した。
 耳栓は鼓形で中央に穴があいたリング状。 大きさは、直径4cm、高さ1・5cm、重さ21gと直径3・7cm、高さ1・5cm、重さ19g。粘土を成形して焼き固め、表面に水銀朱を混ぜた朱漆(しゅうるし)を塗って仕上げていた。
 一緒に出土した土器から縄文時代後期後半(紀元前1500-1000)に使われたとみられる。
 耳栓は縄文時代中期(紀元前3000年)ごろから使われるようになり、東日本の遺跡を中心に数多く出土しているが、近畿ではこれまでに約100個ほどしか見つかっていない。県内では橿原遺跡(橿原市)など8遺跡で18個出土しており、今回分を含めると計20個になった。
 年齢とともに徐々に大きなものを装着し、魔よけや、集落でのステータスを表したものとみている。
18日から橿考研付属博物館(橿原市)で始まる発掘調査速報展「大和を掘る」で展示される。
[参考:読売新聞、産経新聞、毎日新聞、朝日新聞、奈良新聞、橿原考古学研究所HP]

<コメント>
 石の切目に耳たぶを挿し入れ、回転させて耳たぶにあけた穴にひっかける「けつ状耳飾」(玦状耳飾)というものもある。
<参考>
 けつ状耳飾
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