歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

南あわじ市松帆地区 松帆銅鐸 科学的な年代測定により紀元前に埋納か

2017年06月08日 | Weblog
 兵庫県教委などは6日、南あわじ市で出土した「松帆銅鐸(まつほどうたく)」(弥生時代前期末~中期前半)が科学的な年代測定により紀元前4~同2世紀ごろに埋められたとみられると発表した。銅鐸に付着した植物から、初めて特定した。弥生中期末(紀元前後)に一斉に埋められたという有力説が否定され、それより150年以上古く、紀元前に遡る可能性が出て来た。
 松帆銅鐸は2015年4月、計7個が出土。大小の銅鐸が重ねられた3組のうち、内側の3個(高さ約21~22cm)の内面と、その中につられていた舌(ぜつ)に、埋められた際に混入したとみられる樹皮やイネ科植物の茎やススキ属の葉などが付着していた。これらの植物片8点を奈良文化財研究所が民間調査会社に依頼して放射性炭素年代測定した結果、1個の銅鐸とその舌から採取した4点が、いずれも紀元前4~同2世紀のものと判定された。
[参考:神戸新聞、読売新聞、産経新聞、朝日新聞、毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 松帆銅鐸


松帆銅鐸、紀元前に埋納 定説より150年古く
【淡路島・松帆銅鐸出土】科学的測定で「埋納時期」解明に前進 新たな謎も
淡路島で発見の銅鐸、紀元前に埋設 付着植物で特定
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする