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長浜市・塩津港遺跡 平安時代後期の構造船の一部が見つかる

2015年12月10日 | Weblog
 滋賀県文化財保護協会が10日、長浜市西浅井町塩津浜の塩津港遺跡で、「構造船」の一部が見つかったと発表した。琵琶湖では、平安後期に既に構造船が使われていたことを示す発見となる。
 12世紀の地層から出土した部材は、長さ205cm、幅58cm、厚さ11cm。針葉樹とみられる。構造船の部材としては最古という。
 部材は、どこの部分かは分かっていないが、板の厚みから船は長さ17m、幅約2.4mを超えるとみている。
[参考:共同通信、産経新聞、京都新聞、毎日新聞]


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塩津港遺跡


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