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長岡京市・井ノ内車塚古墳 造り出しが後円部に接続する前方後円墳と確認

2015年11月07日 | Weblog
 長岡京市埋蔵文化財センターは5日、長岡京市井ノ内の井ノ内車塚古墳から、造り出しが後円部に接続する珍しい形で見つかったと発表した。造り出し周辺の溝からは、同古墳では初めて、雌雄の鶏の頭部とみられる埴輪などが出土した。
 前記事の芝1号墳に続く古墳時代後期の6世紀初頭の造営で、全長約39m。古墳前面で境界を示す溝が確認されたことから、前方部の長さは17m程度と判明、幅は約26mだった。後円部の直径は約24m。古墳本体は山を削り出しているのに対し、造り出し部分は新たに土を盛ってつくっていた。周囲に深さ約1・2mの溝があり、溝からは大量の埴輪が見つかった。砕かれたものが多いことから祭祀に使った可能性がある。
 後円部からは多数のこぶし大の石のほか、須恵器や赤色顔料が混じった土が見つかった。出土状況などから、芝1号墳と同じように横穴式石室が存在するかもしれないという。
 現地説明会が7日午前11時~午後1時に開かれる。
[参考:京都新聞、朝日新聞]


キーワード: 乙訓古墳群
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京都市西京区・芝1号墳 乙訓最古の横穴式石室を確忍

2015年11月07日 | Weblog
 京都市文化財保護課は5日、西京区大原野石見町の芝1号墳(全長38m以上の前方後円墳、6世紀初頭)で墳丘の横側に穴を設けて遺体を納める横穴式石室が見つかったと発表した。付近の乙訓古墳群では最古の横穴式石室と見られるという。芝古墳群は4基あり、芝1号墳は首長クラスの唯一の前方後円墳。
 横穴式石室は後円部の中央付近で幅1・5m、長さ4mの石室と、南東方向へ延びる幅0・5m、長さ2m以上の石室への通路(羨道)が検出された。また、石室の入り口とみられる場所からは埴輪4基も出土し、石室の入り口の目印として立てられた可能性があるという。
 墳丘上部の穴からは、イノシシや犬をかたどった装飾付き須恵器の一部も出土した。
 現地説明会が7日午前10~12時に開かれる。
[参考:京都新聞、朝日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 西京区大野原



キーワード: 乙訓古墳群、芝古墳、芝1号墳

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