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福岡県春日市・須玖タカウタ遺跡 国内最古の青銅鏡鋳型が出土

2015年06月02日 | Weblog
 福岡県春日市教委は27日、同市の須玖タカウタ遺跡で、弥生時代の青銅鏡「多鈕鏡」の鋳型(弥生時代中期前半、紀元前2世紀)が国内で初めて出土したと発表した。国内の青銅鏡生産の開始時期が200~150年遡る。
 多鈕鏡は国内に最初に流入した青銅鏡で、従来、朝鮮半島製とされていたが、今回の出土で国内での生産の可能性も出てきた。
 出土した鋳型は朝鮮半島産の滑石製で、復元すると直径15cmほどになる。「重弧文」を描く線の溝があった。年代や鈕の形状から、文様の線が細い「細文鏡」用の鋳型という。
[参考:共同通信、西日本新聞、毎日新聞、産経新聞、朝日新聞、読売新聞]

国内最古の銅鏡鋳型が出土…弥生中期前半

過去の関連ニュース・情報
2014.11.12 福岡県春日市・須玖タカウタ遺跡 国内最古級の鋳型出土
 福岡県春日市教委は12日、同市の須玖(すぐ)タカウタ遺跡で、弥生時代中期前半(紀元前2世紀)に生産された青銅器の鋳型(石製と土製)の破片が出土したと発表した。
 350㎡を調査。住居跡などから石製の鋳型の破片6点、土製の破片24点が出土した。破片の大きさは1cm〜十数cm四方。 銅剣や銅矛、銅戈(どうか)などの製作用だった。
 土製鋳型出土は九州では東小田峯遺跡(福岡県筑前町)に次いで2例目で、今回の鋳型はそれより古く、日本最古級ではないかとしている。
 銅剣の石製鋳型は、朝鮮半島に由来する柄を本体と一体に鋳造した有柄式銅剣のもので、有柄式銅剣の出土例は吉野ケ里遺跡(佐賀県)など国内3カ所の王墓クラスの遺跡から出土しているが、鋳型の出土例は朝鮮半島を含めて初という。ほかに、矛や銅鐸用もあった。
[参考:共同通信、西日本新聞、朝日新聞、毎日新聞]



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