シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

茄子。

2007-10-24 13:25:50 | Weblog
 『茄子 アンダルシアの夏』はとても面白いアニメなので、時々ツタヤでレンタルして来ては見ています。今日はその続編がレンタル開始。実は昨日ツタヤによってみたのですが、24日午前5時からレンタル開始ということだったので借りられませんでした。
 今度はジャパンカップが舞台なのだそうです。宇都宮森林公園の周回コースを舞台に、どんな物語が繰り広げられるのか、楽しみにしているのですが。『茄子 スーツケースの渡り鳥』さて、借りに行こう・・・。買うだけの予算はないなぁ・・・(ーー;)。

シクロクロスバイクとの出会い

2007-10-23 17:30:01 | Weblog
 そもそもの出会いのお話しであります。何を隠そう、僕はシクロクロスバイクを買うまでシクロクロスバイクというカテゴリーの自転車があることすら知りませんでした。もう四年も前のことになります。大学の二回生の時に買ったクロモリのスポルティーフに20と3年乗り続け、寿命を迎えたそれに代わるスポーツバイクを購入することになりました。ショップに出かけて行って自転車が欲しいとスタッフに声をかけました。当然どんな自転車が欲しいのかと聞かれます。そこでこう答えました。
 「通勤に使う。ドロップハンドルの頑丈なやつで、ラフな道でも走れるやつ。」
 そこで奨められたのが現在のLGS-CCTなのであります。そこにあったその自転車は、太めのタイヤを履いて、とっても太いチューブでできた、いかにも頑丈そうなイメージのする自転車でした。ダークグリーンの車体に白抜きのLouis Garneuのロゴがとても新鮮に見えました。ダブルレバーしか知らなかったので、何処で変速するのかと聞いて、ブレーキレバーが変速レバーを兼ねているという答えにびっくりしたものです。
 「シクロクロスという自転車なんですが」
と言われて、初めてシクロクロスバイクという車種があるということを知ったのでした。今でこそタイヤの種類も「700c-35のセンタースリックタイヤ」とすらすら言えますけど、当時はフレームを構成するチューブの名称も、ブレーキの種類も、コンポーネントの種類さえ知らなかったし、実は興味も無かったのです。とにかく壊れずに走ってくれればそれでいいんだからと、なんとも朴念仁な付き合い方でした。納車が遅れて12月初旬の発注に対して手に入れたのが翌年5月のことでした。
 そしていざ乗り始めると、まぁよく走ること走ること。まずその乗りごごちに驚きました。そして少しづつ遠くへ遠くへと走りたくなるようになります。初めは海に行ってみました。大阪湾の北港です。そんな風に走り回っているうちに、行動範囲は広がるし、それにつれて同じような自転車に乗っている人に出会うとその人たちの自転車が気になり、それが自分の自転車をもっと知らなくてはという思いに変り・・・。
 こうして僕は自転車によって自転車乗りになったのであります。自転車とのそんな出会いもあるんだよ、というお話しでした。
 

旅のこぼれ話-その1「島帰り」ではありません。

2007-10-22 13:24:48 | Weblog
 9月・10月とロングライドを重ねたので、この二ヶ月間の走行距離は770㌔となりました。楽しかったなぁ~。これだけ距離を走るとその間には色んな事があるもので、時には大失敗な事も。
 それは琵琶湖一周の時のお話し。この日は、B誌のプレゼントに当選してもらった梅丹ジャージで走ったのです。このジャージ、実はMサイズ。普段はLを着用しているので、サイズがあうかな?と不安だったのですが、フルオープンジャージなので特に問題もなく体にフィットしてくれました。これなら問題なしと着込んでいったのであります。ところが、Lサイズのジャージと違うところで一ヶ所だけ問題がありました。袖丈であります。僕は日焼けが苦手なので、アームカバーとレッグカバーは必需品なのですが、気がつかないうちに、そのアームカバーとジャージの袖にほんの少しすき間が出来ていたのです。それも右手だけ。その結果どうなったかというと、左の二の腕に一本の日焼けが黒々と輪を描くようにくっきりとできてしまいました。仲間とお風呂に入った時に指摘されました。
 「石田さん、凶状持ちだったんですか?」
 確かに、この日焼けは江戸時代の島送りの様にもみえる・・・。淡路島一周で無くてよかったと思いました。それこそ「島帰り」と呼ばれてしまうところだ。


天橋立一人旅-その3。

2007-10-20 09:05:28 | Weblog
 その夜のこと、疲れてそうそうにおふとんに入っていた僕は、とある音で起されました。いきなり大粒の雨が降り出していたのです。これには参りました。駐車場にはもちろん屋根は無く、僕のCAAD8くんも雨ざらし。かといってどうすることもできないので明日の朝に対処することにしましたが、この豪雨が止みそうにありません。なす術なく諦めてまた寝ることに。
 朝、6時30分に目が覚めました。幸い錆は浮いていません。田舎の雨は綺麗なのかね?しかし工具もサドルもぼとぼとです。朝のニュース、本日の丹後地方の天気は午前中雨が残り気温も低いだろう、ということでした。大雨洪水注意報なんてのも出てたようです。昨日の夜の時点では、少なくとも福知山までは自転車で戻り、脚力と時間とを見比べてそこから輪行にするかどうか判断しようと思っておりました。しかし、今日も雨が降るとなるとこれはまずいだろう。結局宮津から輪行して帰ることにしました。しかし、輪行袋を持って来ていません。問題はリアディレイラーを傷つけずに輪行できるかということです。そこで解決策。リアホイールは外さないことに。宮津まで自転車で走り、10時の開店を待って100円均一ショップで75㍑のゴミ袋と紐を購入。臨時の輪行パックを行います。普通の輪行袋には三分割ですから、後輪を外さないで輪行するのはかなり困難かと思われました。しかも3回乗換えです。幸いなことにいずれの車両にも他の旅客の迷惑にならないように積み込むことができました。
 11時30分宮津発、福知山に12時20分ごろ到着。13時56分福知山発、15時5分篠山口着。15時7分篠山口発、16時7分大阪着。なんと5時間30分ほどかかりました。これだとシルベストサイクルの山崎店長の方が速く着きそう。
 さて、このロングライドをもって、今年のロードバイクのシーズンは終了です。ということで、僕もこのブログのタイトルに立ち返ってまたシクロクロスでの旅のレポートをお届けすることにします。問題はまたいつ走るのかということになりますね・・・。

天橋立一人旅-その2。

2007-10-19 13:25:43 | Weblog
 本郷を北へ菟原からR9に乗るとさらに天気は悪くなります。今回は前回のようにR9から離れることなく迷わないようにそのまま走り続け福知山へ。途中膝が痛くなりそうに。雨が降っていますが更にボトルの水で脚を冷やしながらペダルを踏みます。とっても冷たいけど、膝の違和感は治まります。福知山市内への最後の登りの直前に本格的な降りになります。仕方なく冷えた体を温められる飲み物と甘いものを補給するためにローソンに立ち寄りしばし雨宿り。低温のためかなり体力を消耗しているのが自分でもわかります。福知山駅前到着12時15分。6月に比べるとかなりのペースダウンです。
 でもなんといっても山岳地帯を抜けたことだし、ここから先は由良川沿いを下るだけだと自分自身を励まします。あと60㌔ばかり、3時間ほどで着くだろうと。しかしこの旅の一番苦しいシーンはここから先にあったのです。
 福知山市内を出る頃には雨も小止みになりました。いよいよ由良川下りの始まりです。さてBGMもエンヤに代えてのんびりと下りましょうか・・・。甘かったです。今日は向かい風が異常に強いです。まるで冬の淀川CLを下っているかのようです。風の抵抗をもろに受けて速度が上がりません。21㌔~19㌔毎時がいいところ。折角のエンヤのBGMも風のうなりにかき消されてしまいます。ススキの穂や秋の麒麟草の黄色い花が風になびいています。後に宿で同宿になった青年(彼は彼女と温泉に遊びに来ていたのだ)に露天風呂で聞いた情報によれば、この日小浜に蘇洞門巡りの遊覧船が強風のため運行停止になっていたということですから、この風の強さをわかって頂けると思います。秋を満喫しながらゆったりとした由良川の流れを見ながらのサイクリングという今回の目論見は、もろくも潰え去りました。気温の低下と強風による体力の消耗は、平均速度の低下となって現れました。ようやく日本海を眺めるところまでやって来ました。沖合いに立つ白波が見えます。コンビニで少し体を温めてから最後の峠に挑みます。宮津駅着16時13分。6月よりも1時間早く出て、2時間近く遅れてついたことになります。厳しい旅です。
 そこから更に足をのばして天橋立へ。天橋立の砂洲は自転車で渡ることができます。左手に阿蘇海、右手に舞鶴湾を見ながら松林の中を進みます。もちろん舗装されてはいないのでゆっくり進みます。小学生がリレーだかマラソンだかの練習をしていました。一人旅の若い女性なんて何処にもいませんね(;^^) 本日のお宿到着16時44分。まずはお風呂を頂きます。露天の少しぬるめのお湯に体を浸して筋肉をほぐします。湯船の中で本日の旅を振り返ります。きつかったなぁ・・・。予想が甘かったことを反省せざるをえません。気温のこと、天気のこと、ルートのこと。「でも157㌔走り切った」、そこに悦びを覚えます。それがロングライドの醍醐味でしょうか。思い起こせば風景は秋です。川の表情も夏とは違っていました。きらめくような陽の光も今日は無く、静かに眠りの季節にうつろうような川面の風情が印象的です。取り入れの終わった稲田も、秋の収穫物の露天販売も、みな季節の移り変りを感じさせてくれます。そうそう、あの風だって実は秋の表情なんじゃなかったのかな?到着時間を気にしてばかりいたけれど、本当は風と格闘していることそのものがこの季節を感じることなんじゃないのかな?なんて事を思ったわけです。
 お風呂から上がって、お食事を頂いて、秋の夜空を眺めに海辺へとそぞろ歩き。宮津の港の灯がきらめき、見上げれば満天の星。夜風も間違いなく秋風です。宿に帰ると向いの部屋に新たに到着した一人旅のお客さん。うら若いお嬢さんでした。ありゃ、こんばんは。「星、見ましたか?綺麗ですよ」って、さっきのコースを今度は二人でお散歩しました。いや、それだけなんですけどね。