同じ屋根の下のローディー

　これは先週の日曜日の事です。いつものように帰宅して自転車のタイヤのお掃除をしておりますと、・・・。え、「なんでタイヤのお掃除を？」って。そりゃあ、あなた。お部屋に自転車を入れるからですよ。だって町の中は汚いんだよ～。平気で痰を吐いてるおじさんもいれば、唾を播き散らす若造もいるし、ワンコのうんちだってそのまんまにしているおばさんもいるわけで、自転車のタイヤが何を踏んづけてるかなんてわかったもんじゃないでしょ。だから毎日掃除するのですよ。
　で、本題に戻りますと、マンション入り口ドアの向こうから何やら明滅する白い光が差し込んで来ます。自転車乗りには馴染みの光です。案の定ロードを持ち込んで来る若者がおりました。
　「おっ、トレックだねぇ」と声をかけます。
　「最近買ったんです。オートバイから乗換えたんですけど。」
　「自転車は楽しいでしょ」
　「ええ、楽しいですね」
　「じゃそのうちどこかに走りに行こう」
　「はい、ありがとうございます」
と、なかなかいい青年でしょ(^^)。彼はそのままトレックを担いで二階に上がって行きました。うちのマンションは４階建なのでエレベーターがないのです。ご苦労様。
　でも同じ屋根の下に青年ローディーがいたとはねぇ～。うん、自転車は確実に若年層にも広がっているようですね。これからがとても楽しみになる夕暮れでした。