シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

インプレッションの不思議

2009-07-29 08:41:39 | Weblog
 時々自転車雑誌で見かける記事に「インプレッション」というのがあります。要するに新しく発売された自転車に試乗して、印象だの感想だのを交えてその自転車を紹介しますっていう記事の事です。
 でもって僕がいつも感心するのは、こうした記事を書くライターさんが、「このバイクは捻れ剛性がつよい」とか、「剛性感がある」とかという感想を実にやすやすと文字にされているということです。それが何かって?
 だって僕には感じられませんものそんな「剛性感」(^^) 例えばCAAD8とCAAD9を乗り比べてみました。もちろんCAAD8は僕が所有しているのでしょっちゅう乗ってますから「乗り味」は知っているつもり。んでもって試乗会でCAAD9に乗ります。結果「よくわかりません」という事になります(;^^) 確かにCAAD9には100㌔も乗るわけじゃありませんよ。それくらい乗ればわかるかもしれません(お尻が痛いとか、あんよが痛くなるとか)。が、メーカーさんやディーラーさんがいうような「剛性感」っていうのはわからないですもん。
 理屈からいえば、クロモリは素材としてしなります。つまりバネのようなものなので、復元力があるわけですよね。その分柔らかくなりますので、力をかけても何%かはフレームを曲げる力に代ってしまうのでかけた力の全てが推進力にはなるわけではありません。でもその「返って来る力」を巧く活かして走るという技術が使えるらしいです(断っておきますが、僕にはそんな技術はないですよ)。その反対にカーボンはパリパリでカチカチです。振動の減衰性はありますが、しなるという事はありません。アルミは曲がるらしいですが、曲がっちゃうともとに戻らないとも言いますから、あんまり力をかけるような走りは良くないのかもしれませんね。
 という具合に、素材が違ってくるとわかるのかも知れませんが、やっぱり距離の短い試乗ごときでは乗り味の違いって言うのは判りません。そういう乗り味の違いがわかるというライターさんは、やっぱりすごいなぁと思って感心するわけなんです。そんな違いがわかるようになるには、一体どれくらい自転車に乗ればいいんでしょうねぇ。まぁ、アルミのシクロクロスをクロモリだと思いこんでいた僕の言うことですから、そんなもんなのかもしれませんけど・・・(ーー;)

 というわけで、皆さんは試乗してみるだけで乗り味の違いってわかります?