シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

祝!ツール完走!

2009-07-28 08:34:54 | Weblog
 偉業であります。しかも一度に二人も(^O^)/
 既に皆さんご存じの通りですが、新城幸也・別府史之の両選手がシャンゼリゼに凱旋しました。ツールが始まって百余年、ついに日本人がその全ての行程を走破した、もうそれだけで感動ものでありますよ。
 実のところ僕自身、彼らが完走してくれるといいなぁと思ってはいましたが、実際に走りきれるかどうか、確信は持てずにおりました。特に新城君は強豪チームに所属しているとはいえ一年目のアシストです。エースの勝利のために力を出しきってサポートするに違いない、その中で密かに完走を狙いつづけるだろうけど、果たしてどこまで保つんだろうかと、心配していました。もしかするとどこかの山岳ステージで力尽きて・・・なんてことも考えていたわけで、その彼がパリに凱旋してくれたことは本当に嬉しいです。
 僕の家にはテレビがないですし、本日現在もインターネット環境がないので、彼の活躍をリアルタイムで観ることはできなかったのですが、よく頑張ってくれたと思います。次のグランツールに向けて、チームが彼のことをどう評価してくれるのか、今度はそれが楽しみですね。
 
 別府君についていうと、申し訳ないですが出場する事自体想定していませんでした。その彼がツールを走るときいて、果たしてどれくらい通用するんだろうかと疑わないでもなかったです。以前彼がディスカバリーチャンネルに迎えられた時にも、「様々な人種・国籍の選手を揃えておきたい」というスポンサーの意向で採用されたという話を聞いていたので、その程度の選手としか見ていませんでした。彼は自転車競技のエリートでしたし、国内での戦績は日本の競技史に残るものであるということは知ってはいたのですが、新城君のように「勝負の世界での野生的狡猾さ」を持っていないように思っていたので、きっとツールのステージのどこかで潰されるんじゃないかと予測していました。

 僕の予測はいい意味で外れたわけで、これからロードレースが注目されて行く中で、彼らの存在はとても大きなものになって行くだろうと思います。期待したいですね。が、敢えて辛口の予測をしますと、これからヨーロッパの自転車競技の中で伸びて行くのは新城君の方だろうと思っております。別府君が伸びて行くためにはやはりチームを移籍することが必要だろうと思いますが、それは難しい事かも知れない。

 でも今日はまず彼らの偉業を心から称えたいと思います。新城君、別府君、本当におめでとう。そして心からありがとう!