シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

夏の琵琶湖一周 その3

2009-07-15 08:35:52 | 自転車百哩走大王
 日差しは強くなく、空は曇り。脚風が体温を適当に冷やしてくれて、左手には常に水辺が見え隠れしているという、とても気持ちよいクルージングが続いておりましたが、それでも「転機」というものは訪れるものです。
 「あ、蛇がしかれてるゥ これは不吉の前兆か(ーー;)」、と思っていたらいつの間にやら風が向かい風に。ええっ?南西の風じゃなかったの? さらに進むとトンビが車にハネられたらしい現場に行き合います。トンビでも車に衝突するんだねぇ~。いやそれはさておいて、風はいつの間にか強い向かい風に変っておりました。彦根の手前ではいくら脚を回しても27㌔を越えることができません。
 「これは読みちがえたか?」と後悔するものの今さらどうしようもありません。スピードは上がらないし、お腹は減って来るし、どこかで補給しないとマズイ事になりそう。ローソンをでる時に、N氏が「ゆっくり行きます」ということだったので、先行一人旅になっていたのですが、やはり一人旅というのはこういう時に不安になります。
 長浜までいけば補給できるかなと思いながら走っておりましたが、反時計回りの弱点が露呈されてしまいました。つまり、湖岸の道路では土地に余裕のある湖と反対側にお店が集中するのであります。当然のことながら、景色の良い道の左手にはコンビニもなく、お昼近くになって交通量の多くなった車線を越えないと補給すらできない有り様です。困ったなぁ・・・。
 でもサイクリングはしんどい時でも楽しい事は沢山あります。彦根に入る頃に、時計周りで出発したグループの先頭ライダーと対向しました。はやっ!僕のサイコンが60㌔少しを示していましたから、僕が60㌔少々走るあいだにあの人は90㌔近く走ってこられたわけですね。驚き!! いや、速い人は速いんだ(゜o゜)! それから長浜までの間に続々と他の参加者と対向していきます。同じイベントに参加している人たちと対向できる機会っていうのもそうそうないですよね。中にはノリノリの参加者もおられまして、お互い結構大げさに手を振りあったりなんかするんであります。青い目のカップルとも長浜の手前で対向しました。

 そういう楽しい一時を過ごしつつも、実は僕の道中は極めて苦しいものになりつつあります。長浜手前で先行していた大王W氏他のメンバーに追いつきました。これは休憩を取っていた先行者に追いついたもので、別段僕の脚がよく回ったというような事ではありません。結局、長浜に入っても適当なコンビニが見つからず、そのまま木之本を目指して行くはめに陥りました。と~っても嬉しい事に、長浜から湖東の道を北上する際に極めて楽しい追い風が吹いてくれまして、完売寸前の僕の脚を何とか保たせてくれました。但し、これが後々給水ミスをもたらす原因にもなってしまったわけで、「人間万事齋翁が馬」ということわざを改めて思い起こしました。
 追い風に乗って他のメンバーが去ってしまったので、とりあえず補給できる場所を求めて走っておりますと、湖北みずどりステーションが見えて来ました。砂漠のオアシスを見つけた旅人の気持ちがなんとなく理解できたような気がします。とにかく暑くて、冷たいものが欲しいところ。いちごソフトを食します。11時30分まで休憩(;^^) いや、本当暑いんだって。
 ここで時計周りに回られている唯一の大王メンバーと対向。なんとこちらは奥琵琶湖パークウェイを回って来られたという猛者です。平らな事が売りの琵琶一なのに、何を好き好んであんな峠をと思わないでもないですが。「後半に湖東を走るのは、暑いし、つまらないしなぁ~」と仰しゃっておられました。確かに琵琶湖の景色は奥琵琶湖、湖北の方がきれいだと思います。「ここからUターンしませんか?半分来た事だし」と誘ってみましたが、さすがに一周イベントではそれはないか(^^)
 N氏も追いついて来られたのでお昼は「水の駅」と打ち合わせてリスタート。木之本のトンネルをくぐり、大音の交差点を目指します。この辺りで時計周りグループの最後尾らしきサイクリストと対向します。「速いね~」と声をかけてもらいましたが、僕としては「あははは・・・」と答える以外にありませんなぁ。だって満身創痍なんですもんね。
 大音の交差点を左折して賤ヶ岳の旧道を登ります。本当なら景色の良い半島を回りたいところですが、とにかく「水の駅」に早く着きたかったのでトンネルを選択。ようやくお昼ご飯の場所に決めていた「水の駅」に着きました。11時54分です。あ~、お昼だぁ(^^)