シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

列島横断センチュリーラン ~本郷

2008-06-05 08:57:00 | Weblog
 CP1ではバナナとパンと飲み物を頂きました。飲み物は正直言って全然冷たくない。朝までは充分冷たかったのだろうという痕跡はあるのですが、今日はまたとびきり暑いのです。てるてる坊主くん、がんばり過ぎたのかもね。とにかく暑くて熱くてたまらないというのが本音です。こういう天気の対策として、今回から新兵器を用意しました。ジャーン、ネッカチーフで~す。とにかく日焼けというのは最大の敵です。いや別に美白とか皮膚がん予防とかそういうんじゃなくて、紫外線を直接浴びることで体力が損耗するのですよ、特に首筋。前までは日焼け止めクリーム何てものを使ったりしておりましたが、やはり基本はこれだろうということでネッカチーフ(^_-) 但し風通しは少し遮られますが、いざとなったらこいつに水をぶっかけるのだ。

 さて、はらがたわのトンネルを抜けていよいよダウンヒルです。もう大きな峠はないので、どんどんとばせ~っ(^O^)/ とはいえ、吹き上げてくる谷風のおかげで、全然スピードがあがりません。せいぜい瞬間で50㌔。まだサイクルコンピュータを見て速度を確認する余裕がある程度のスピードです。僕のギアは脚に相応しくてそれほど重い組み合わせでは無いので、50㌔もでるとギアが足りなくなります。するとあとは重力と斜度のベクトルで産み出される推力のみが加速のためのエネルギーとなります。僕にできることといったら出来るだけ風の抵抗を避けて、ブレーキをかけずにコーナリングするというその程度のことしかないのです。すると僕の横をブーンッて追い抜いていくバイクが一輌。はえ~っ、何したらあないにスピードがでんねん!!と瞠目の一瞬です。
 追ってみようと思うのですが、あれよあれよという間に引き離されてしまいます。すごいなぁ~、世の中いろんな人がいるもんです。

 はらがたわ(天王)峠のダウンヒルを終えて、篠山市の東をかすめて北上します。すると前方にさっきの下りで僕を置き去りにしていったあのバイクがとまっているじゃありませんか。
 「トラブルですか?」って聞くと、何だかギアから異音がするのだそうです。ディレイラーかスプロケットの調子が悪いのではないかと言うことなので、後ろから観察させてもらいました。が、見たところどうということは無いようです。ふと眼を上にあげると何だかキャリーのステムがいがんでいるように思えましたのでその旨伝えました。とりあえず停車して荷作りをやり直しますとのことでしたので先に進ませて頂きました。

 ところで去年もそうでしたが、細工所あたりからの軽い登りと向かい風で結構疲れるのです。どうもまたハンガーノックの様相。漕いでも漕いでも進まない、僕の脚はどうかしちゃったの?っていうあのつらさが甦ります。どうも妖怪飢え倒しはこのあたりに潜んでいるような気配がします。何とかここは堪えるのだ。そして藤阪峠への岐路についたところでちょっと休憩します。口実はここで迷う人がいるといけないから(;^^) 11時55分ごろです。Pandaniさんはまだ来ないですねぇ。お友達のリカンペントさんがはらがたわ峠を対向して下ってこられてましたから、励ましてもらいながら頑張られているのだと思うのですが、、、。そこへ、さっきトラブっておられたバイクの方が追いついて来られました。二人で少し休憩。「下り速いですねぇ」というと「それしか能が無いもので」と謙遜されます。CP1でもらったアンパンを食べて少しまったり。
 とはいえこれ以上待っていると関門が閉まってしまうので、リスタートです。藤阪峠の登りは大したことはないのです。とはいえ頂上付近でダンシングしてみてちょっとびっくり、思った以上に筋肉に負担がかかっている様子。どうやら脱水のせいでしょうか負荷をかけた脚の膝がびくびくと震えるのです。これがいわゆる「脚が攣る」直前の症状なのでしょうか。脚の攣ったことのない僕には未経験の事態です。とにかく今はCP2をめざす以外に道は無いのです。
 藤阪峠を下ります。ここでも谷からの吹き上げが強く、速度がでません、去年は無風に近かったので78.3㌔をマークしましたが、今回は62.7㌔しかでません。ブレーキングも数度のみでした。急坂を下りきってからも本郷まではゆるい下り。30㌔をキープして走りきります。西紀北小学校、CP2。到着は12時15分です。
 ここではもうお茶が売り切れ、バナナの残りがあったのでそれを頂きます。2本も貰ってしまいました(^^) 先着しておられたのは親子参加のお二人。先に出発されていきました。去年はここで尼崎の人たちに手を引いてもらったなぁ~などと思い起こします。今年は自分の脚でまだ走れる。そう思えたのが嬉しかったです。