鉄道改善案

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品川への乗り入れは南北線のみとすべき

2021年07月25日 | 関東 地下鉄
南北線の品川延伸がほぼ決定的になった。これによりリニアの発着点であり羽田空港への玄関口である品川から六本木や永田町方面へダイレクトにアクセス可能になる。大変意義深い延伸線である。

ここで問題なのは、運行体系である。南北線列車が中心と予想されているが、三田線の列車も乗り入れる可能性があり、まだ未定とされる。しかし、交通路学が少しでもわかっている人からすれば、乗り入れ対象は南北線以外にあり得ないだろう。三田線は皇居の東側に行くので、JR線と経路が被り、乗り入れる意味は全くないからだ。皇居の西側に至る南北線こそ品川直通に意味があるのであり、三田線に乗り入れる必要など全くない。直通列車は南北線のみとし、三田線は全列車目黒方面にすべきである。つまり、南北線は品川行き、三田線は東急目黒線直通と完全に系統分離を行うべきなのである。

もう一つ気になる点がある。品川までのルートだ。白金高輪駅には内側に引上線があり、品川へはその引上線を延ばす形になるという。そのため、一旦目黒通りに曲がってから南下せざるを得ない。しかしこれでは大変な遠回りであり、せっかく作ったのに効果が半減してしまう。やはりそのまま国道1号線の直下を南進したいものである。これを解決するには、白金高輪を2層式にして、上段(現ホーム)を三田線、下段(新設)を南北線にするしかない。こうすればそのまま国道1号線の地下を南下できる。建設費が余計にかかるが、せっかくの大プロジェクト、後世に憂いのない形で進めるべきだ。多少の出費も厭うべきではない。



現在計画されている延伸ルート。一度西に折れるため、かなり遠回りである。国道1号線の地下をそのまま南下すべきである。
(画像: 東京圏における国際競争力強化に資する鉄道ネットワークに関する調査)