鉄道改善案

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JR北海道の不要路線は早く廃止せよ -宗谷本線と根室本線は必要-

2016年03月29日 | 北海道
北海道には交通路学的にもはや何の価値もない無意味な区間がいくつか存在する。

1.留萌本線は全線廃止でよい
 留萌本線の留萌~増毛が廃止される予定だが、こんな遠慮をしなくても全線まとめて廃止でよい。交通路学的に何の価値もない留萌本線を存続させるのは無駄の極みである。

2.夕張支線はもはや不要
 夕張支線も同じく不要である。何の躊躇も必要ないから即刻廃止すべきである。

3.札沼線北海道医療大学以北は何の意義もない
 札沼線の北海道医療大学以北は1-3往復/日ともやは交通路学的に何の意義もない区間であり、今すぐ廃止すべきである。

4.日高本線も全線廃止せよ
 日高線は災害で大半が運休しているが、そのまま全線廃止してよい。

 これらはもはや何の価値もない。すべてに言えることが盲腸線であるということである。一端が終端である盲腸線は特に過疎地域において交通路学的価値が著しく低くなる。上記の赤字盲腸線を存続するくらいならば、その分をほかの路線に投資した方が良い。交通路学的に何の意味もない区間を存続する余裕があるならむしろ必要な新線を建設すべきである。

○一方でいくら赤字になろうと必要な区間もある

5.根室本線、宗谷本線は国防上必要
 根室本線、宗谷本線はロシアとの国境都市である稚内、根室に至る路線である。これらの都市は日本の境界を守る重要な都市である。したがって根室本線末端、宗谷本線末端はたとえ赤字になろうと国防の観点から絶対に廃止してはならない。

○線路付け替えで有意義になる区間

6.占冠-金山を建設したうえで金山-上落合信号所を廃止せよ
 根室本線の富良野~上落合信号所は輸送密度が極めて低い。かといって本区間は十勝と上川、空知を結ぶ重要な部分であり、おいそれと廃止できない。そこで金山~占冠に新線を建設、金山~上落合信号所を廃止すべきである。こうすることで現在は遠回りになっている新千歳空港~富良野の鉄路が大幅に短縮され、新千歳空港から富良野への観光特急を走らせることが可能になる。十勝方面から富良野方面へは占冠経由にすればよい。

○建設すべき区間もある

7.噴火湾トンネル
 北海道新幹線は函館から倶知安、小樽経由で建設される北回りで決まってしまったが、南周りにした方が様々な点でメリットがある。
 まず沿線人口が多いことである。南周りのばあい室蘭、登別、苫小牧など道南主要都市の利用客を獲得できる。そして南千歳から帯広、釧路など道東方面へもアクセスしやすくなるのである。いっぽうの北回りは沿線人口がほとんどない過疎地域である。
 しかし南周りは距離が長くなり、内浦湾を取り囲むように半周せねばならず大きな距離的損失だ。そこで内浦湾に海底トンネルを掘って短縮すべきである。この海底トンネルは上下二段式にし、上段が新幹線、下段が在来線とする。下段の在来線を使って貨物列車も時短を図れるという一石二鳥の提案である。今からでも遅くない。海底トンネルを内浦湾に掘って新幹線を南周りにして、利便性向上と時短を図るべきである。

8.旭山動物園線
 近年大盛況の旭山動物園。その目の前に駅をつくればますます来園者が増えるだろう。そこで石北本線の東旭川から分岐するかたちで旭山動物園支線をつくってはどうだろうか。快速エアポート→スーパーカムイが毎時1本乗り入れれば、新千歳空港、札幌からのアクセスが格段に向上する。問題は石北本線旭川~東旭川が非電化なことだが、思い切って電化するしかない。旭山動物園のためと思えばそのくらいたやすいことである。


 北海道に限らず全国に言えることであるが、不要な路線を存続させておいて、必要な路線が全く建設されないという不条理が続いている。必要な路線が建設されないことは実に嘆かわしいが、いらない路線が何十年ものさばっている現状ほど無駄なことはない。何の価値もない路線を存続させる必要はない。今すぐ廃止すべきである。そして必要不可欠な区間を建設する方向へ今すぐ舵を切るべきである