JR東日本が2020年代までに新幹線の時速400㎞化を目指すという。これが果たされれば日本列島がますます狭くなるに違いない。しかしここで考えなければならないことは時速400㎞が可能になれば本当にリニアが必要かということである。リニアの最高時速は時速500㎞、品川~新大阪を67分で結ぶとされるが、岡山や広島に行く場合は新大阪で乗り換えが発生する。品川~新大阪を同じルートで仮に時速400㎞運転可能な新幹線を走らせれば1時間30分くらいで結べるであろう。すると東京~岡山を2時間20分、東京~広島を3時間で結ぶこととなり、乗り換え時間と手間がなくなることを考慮すればリニアと変わらない。山陽新幹線でも時速400㎞運転を行えばさらに短縮できる。ここまで来るともはやリニアである必要はないのではないかと思われる。日本列島の鉄道網の発展を考えれば相互直通が不可能なリニアではなく、むしろ同じルートでフル規格新幹線を建設した方がよいのではないか。
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