鉄道改善案

鉄道改善提案、延伸、新線構想、理想ダイヤ、理想配線図、車両デザイン批評、鉄道と地域、都道府県・市町村改編、交通改善総合

バーチャルリアリティーによる鉄道世界

2016年05月31日 | 鉄道一般
 最近バーチャルリアリティーが話題となっている。「仮想現実」とも訳されるが、その名のとおり、ゴーグルをつけるだけでそこから入ってくる自分の動きと連動する視覚情報、さらに聴覚情報により、実在しない世界を現実に似た感覚であたかも実在するかのように体感できるのである。これは非常にワクワクする夢のような技術である。そして、これが発展すれば鉄道計画にも応用できるだろう。 
 例えばどこに線路を引くか、実際に鉄道を建設した場合の風景を再現できる。そして駅を設計する際などには、あらかじめ完成後の駅構内の映像を見ることができる。現在は走っていない列車を走らせる、あるいはダイヤ改正をする前などに、仮想現実で列車を走らせることで、一個人の目線から、あらかじめ仮想乗車をすることができる。さまざまな分析予測技術と組み合わせれば、未来の駅の混雑状況の雰囲気なども仮想的に体感可能になり、単なるシミュレーションをはるかに超越した未来への指針を与えることが可能になるであろう。趣味的な側面から言えば、実在しない路線を建設したり、廃止された路線や列車を復活したりすることが仮想現実で可能になるのだ。過去の記憶、そして未来の希望を実体験に近い形で堪能できる。鉄道ファンにとってこの上ない喜びである。
 バーチャルリアリティーは数十年後には当たり前のように普及しているだろう。その頃には多く人が現実世界とは別に仮想世界を持ち、二つの別々の人生を送れるようになるかもしれない。当然ながら鉄道とも切っても切れない関係になるだろうが、その日が来ることが今から待ち遠しいものである。