テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

こねこね亭(中山町)

2010-09-02 07:10:00 | 麺類
 まだ、愛媛県内をさまよっております。この日は、中山町へ。昼は、ひさしぶりの「こねこね亭」。初めてきたとき、思わず「ねこねこ亭」と読んでしまった思い出のお店です。



 観光客向けに、自分で蕎麦打ちを体験できる場所もあります。まあ、蕎麦を打ちたい心境になったら、定年も間近という感じですね。私の場合、そんな枯淡の心境になるのは、まだまだ先の話なんですが。この場で、料金を先払いします。



 さて、お蕎麦です。細切りの、比較的コシのある型の蕎麦です。松山人がこよなく愛している「そば吉」の蕎麦よりは、数段上です。つけ汁も濃い目でした。



 入店したとき、「定食」(850円)という文字があったので、反射的に「それでいいや」と選択してしまったのですが、蕎麦にご飯と豚のしょうが焼きというのも、ヘンな取り合わせです。今でこそ、東京のラーメン店でも、ご飯を出す店はあたりまえになりました。しかし、それ以前、関西ではラーメンライスといって、ラーメンにご飯を組み合わせて食べるという話をきいたとき、関西人はヘンな食べ方するなあ、と大きな違和感をもったものです。それが、ついうっかりとはいえ、蕎麦にご飯をくみあわせてしまうとは…。江戸っ子とはいえんな、これは。



 保内町まで移動し、「しらいし食堂」。



 こうして昔ながらお品書きをみると、ラーメンではなく、チャンポンの文化なんだということを、あらためて実感します。



 チャンポン大(600円)です。野菜たっぷり、炒めた豚肉も多め。麺は太麺ですが、さほどコシのあるものではないので、ちょっとボソボソしています。鶏がらベースのスープは、あっさりしていますが、八幡浜市内のお店よりも濃いめです。後で地元の人に聞くと、この「しらいし食堂」のそばには、工場とか作業場が多いので、そういうところで働く人向けに、しっかりした味つけにしているとのこと。それはいいとして、コショーを最初からかなりふりかけてあるので、けっこうコショーがきいた感じになっています。ここらへんを、お客の好みにゆだねてもらいたいものです。でも、こうした田舎の食堂は、その味で地元の人に受け入れられているわけですから、1回かぎりの客がああだこうだ言っても、意味がないのかもしれません。



 仕事終了後、日が長いので、保内町のかつての繁栄のあとを散策してみました。保内町で最も有名な建物だと思われる紡績工場跡。現在は、製材会社の材料置き場になっています。回り込んで敷地内に入ったら、もろ不審者扱いされました。



 この建物が通称ドレメ。洋風建築に似せた木造建築なのだそうです。



 いったん保存地区のような地域に入ると、案内板が整備されています。しかし、その保存地区に行くまでの案内表示がないので、ちょっと迷いました。そこらへん、ちゃんぽん係を設置して話題の八幡浜役所に考えてもらいたいところです。

「こねこね亭」 伊予市中山上長沢子271 089-968-0756
「しらいし食堂」 八幡浜市保内町喜木2-103-3 0894-36-0664