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file .269 Lonnie SMITH【ロニー・スミス】

2008-12-17 | STU
【3つのリング】
Lonnie SMITH

1974年、ドラフト1位指名でフィリーズに入団したスミスは
80年、100試合、打率.339、3本塁打、20打点、33盗塁...という
見事な成績をおさめ、チームのリーグ優勝に大きく貢献、
ロイヤルズとのWSでも打率.263と健闘、
世界一の覇業の一翼を担い、
華々しい活躍で、スピードスター誕生と相成った。

81年、怪我で62試合の出場にとどまるも打率.324、21盗塁をマークすると、
そのオフ、カージナルスへトレード移籍。
打率.321、8本塁打、69打点、68盗塁、
シーズンMVP投票で2位につける活躍で
チームをリーグ優勝に導くと、
WSでも打率.321をマーク。
ブルワーズを撃破し、2個目のリングを手に入れた。

83年も打率.321、8本塁打、45打点、43盗塁と
看板通りの活躍ぶりを見せたスミスだったが、
ドラッグ服用が明るみに出て、
85年、シーズン途中でロイヤルズへ放出さる。
.........が、驚くべき事に、
移籍先でもスミスは打率.287、6本塁打、41打点、40盗塁と大活躍、
なんと、チームはリーグ優勝し、
自分を追い出した因縁のカージナルス相手のWSでも、
『コノウラミハラサデオクベキカ』とばかりに
打率.333、4打点、2盗塁の大暴れ。
大いに溜飲を下げる3度目のリングをゲットした。

87、88(この年からブレーブス)と
怪我でそれぞれ40試合程度の出場にとどまったスミス。
89年、打率.315、21本塁打、79打点、25盗塁をマークし、
91年は打率.275、7本塁打でブレーブスはリーグ優勝。
在籍4球団目で4度目となるWSで、スミスは致命的なボーンヘッドを犯してしまう。
ツインズとの対戦となったこのシリーズ、
勝負は7戦目までもつれこむ。
スミスは0-0で迎えた8回にヒットで出塁。
次打者のテリー・ペンドルトンは外野フェンスにブチ当たる長打を放つ。
スミスの脚力なら悠々とホームに帰還できる当たりだったが、
彼は、セカンドベースにスライディングしてしまう。
理由はツインズの二塁手/チャック・ノブロックと遊撃手/グレッグ・ギャグニーであった。
打球を見ないで走るスミスのクセを知っていたのか、
二人は内野ゴロダブルプレーのジェスチャーで
この一塁走者をまんまを騙したのであった。
事態に気づいたスミスは慌てて3塁まで走るも、その後得点には至らず、
試合は延長10回、1-0でツインズが勝ち、WSを制覇した。
スミスはブレーブスファンから轟々の避難を浴びてしまう。

その後、92年にもWSに出場したがチームは敗退。

94年、スミスは38歳で現役を引退する。
最後の球団はオリオールズであった。

通算1613試合、1488安打、打率.288、533打点、370盗塁、出塁率.371、
巧打と選球眼と快速を併せ持った素晴らしいリードオフマンだった。

余談になるが、1999年あたりから
チャック・ノブロックは謎の「悪送球病」いわゆるイップスに悩まされる事になる。
野球ファンはそれを「ロニー・スミスの呪い」........と、まことしやかに噂した..........(?)


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