【マイノリティ】
Roberto CLEMENTE
今日、12月31日はロベルト・クレメンテの命日でもある。
数々の栄光を経て、3000本安打を達成しながら、
悲劇的な最後に終わったクレメンテの生涯。
その人生は、マイノリティゆえの差別との戦いの日々でもあった。
ジャッキー・ロビンソンがドジャースでデビューして以降、
数々の黒人/ラテン系選手がメジャーリーグの舞台で活躍していたが
彼等に対する差別は決して無くなったわけでは無かった。
事実、代表的な例をあげれば、
ハンク・アーロンが1973年に
ベーブ・ルースの本塁打記録を抜いた時も
ジャッキー・ロビンソンが受けたものと同等の
幾多の脅迫や罵声を白人層から受けているのだ。
クレメンテ自身、ピート・ローズと首位打者争いを繰り広げた69年、
一ヶ月近く前に打ったヒットを公式記録員に取り消された事もあった。
先日購入した、とあるメジャーリーグの雑誌に
『クレメンテ賞の光と影』なる見開きの記事が掲載されていた。
社会福祉活動を認められた『ロベルト・クレメンテ賞』受賞者の、
表の顔と異なる裏の顔を紹介した内容であったが、
カル・リプケンjrやトニー・グウィンといった顔ぶれの中に
クレメンテ自身の『裏の顔』も掲載されていた。
要約すると....
=====================================================
人種差別からくる白人記者との確執が絶えなかったクレメンテは
乱暴な言葉のやりとりも時にはあった。
71年にワールド・シリーズMVPに輝いた時も報道陣に
人種差別に対する不満をブチまけていた――――。
という内容である。
そして記事はこう結んでいる
「クレメンテといえど天使ではなかった」
=====================================================
有名人であるクレメンテが末端の黒人スポーツ選手や、
発言力を持たない市井のマイノリテイを代表して
新聞記事などを通し、自分達の権利を主張して何の問題があろうか。
差別や迫害を受けていたとしても、
感情を押し殺し、ニコニコしていれば、天使のような人間――――
ということになるのだろうか??
65年、マルコムXが殺され、
68年にはマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺されている。
クレメンテが記者に不満をブチまけた71年、
マイノリティの立場が、いかような物だったか 想像にかたくない筈だ。
人種差別はデリケートな問題である。
歴史的背景に対する認識不足の、こじつけのような内容の記事を
楽しむ事はできなかった。
72年12月31日に帰らぬ人となったロベルト・クレメンテ、
彼は福祉に殉じた人間......それだけではない。
我々と同じ笑う事もあれば怒る事もある普通の男だったのだ。
ただ、ひとつ違うのは、野球がべらぼうに上手かったという事だ。
Roberto CLEMENTE
今日、12月31日はロベルト・クレメンテの命日でもある。
数々の栄光を経て、3000本安打を達成しながら、
悲劇的な最後に終わったクレメンテの生涯。
その人生は、マイノリティゆえの差別との戦いの日々でもあった。
ジャッキー・ロビンソンがドジャースでデビューして以降、
数々の黒人/ラテン系選手がメジャーリーグの舞台で活躍していたが
彼等に対する差別は決して無くなったわけでは無かった。
事実、代表的な例をあげれば、
ハンク・アーロンが1973年に
ベーブ・ルースの本塁打記録を抜いた時も
ジャッキー・ロビンソンが受けたものと同等の
幾多の脅迫や罵声を白人層から受けているのだ。
クレメンテ自身、ピート・ローズと首位打者争いを繰り広げた69年、
一ヶ月近く前に打ったヒットを公式記録員に取り消された事もあった。
先日購入した、とあるメジャーリーグの雑誌に
『クレメンテ賞の光と影』なる見開きの記事が掲載されていた。
社会福祉活動を認められた『ロベルト・クレメンテ賞』受賞者の、
表の顔と異なる裏の顔を紹介した内容であったが、
カル・リプケンjrやトニー・グウィンといった顔ぶれの中に
クレメンテ自身の『裏の顔』も掲載されていた。
要約すると....
=====================================================
人種差別からくる白人記者との確執が絶えなかったクレメンテは
乱暴な言葉のやりとりも時にはあった。
71年にワールド・シリーズMVPに輝いた時も報道陣に
人種差別に対する不満をブチまけていた――――。
という内容である。
そして記事はこう結んでいる
「クレメンテといえど天使ではなかった」
=====================================================
有名人であるクレメンテが末端の黒人スポーツ選手や、
発言力を持たない市井のマイノリテイを代表して
新聞記事などを通し、自分達の権利を主張して何の問題があろうか。
差別や迫害を受けていたとしても、
感情を押し殺し、ニコニコしていれば、天使のような人間――――
ということになるのだろうか??
65年、マルコムXが殺され、
68年にはマーチン・ルーサー・キング牧師が暗殺されている。
クレメンテが記者に不満をブチまけた71年、
マイノリティの立場が、いかような物だったか 想像にかたくない筈だ。
人種差別はデリケートな問題である。
歴史的背景に対する認識不足の、こじつけのような内容の記事を
楽しむ事はできなかった。
72年12月31日に帰らぬ人となったロベルト・クレメンテ、
彼は福祉に殉じた人間......それだけではない。
我々と同じ笑う事もあれば怒る事もある普通の男だったのだ。
ただ、ひとつ違うのは、野球がべらぼうに上手かったという事だ。
いつも楽しく勉強させていただきながら見ております。このクレメンテのことは僕もその雑誌ではじめて知りました。その他受賞者のことなど・・・。たしかにその当時は人種差別ありましたからねえ。クレメンテが怒るのも普通だと思います。いくらクレメンテだからといって普通の人間には変わりないですからね。最後の野球がべらぼうに上手かっただけだ。同感です。
今となっては黒人の人種差別なくなりましたが昔は差別がありましたからね。その時代であれだけの成績を残せたのは立派だとおもいます。(クレメンテならずほかの黒人プレーヤーも)
クレメンテのこの記事・・初めて知りましたが、概略知るに付け、当然、白人ライターの書かれた文章なのでしょうが。。。。
未だ 人種差別 は根強く残っている事を改めて痛感します。
近年まで、NFLでも、カラードと白人は食事をする席も分けられていたし、昨年のハリケーン被害等見るに付け、まだまだ・・・その根源は潰えていない事に哀しみを覚えますねぇ。
B.ギブソンが新人捕手マッカァーバーに自分が口をつけた飲み物を 差し出し、踏絵にしたように、今も カラードの 生きる闘い は続いているんでしょうねぇ。哀しい事です。
>>バド・ファウラーさん
こんにちは。
明けましておめでとうございます。
いつもありがとうございます。
この雑誌の記事は日本人ライターが書いたものです。
人種差別問題とはあまり関わりがない日本人だからこそ
書けた無神経な記事なのかもしれません。
見識を疑いたくなります。
ボブ・ギブソンの話は始めて知りました。
マッカーバーは飲んだんでしょうか??
そして・・。最終的には、ギブソンの信頼を勝ち得た・・。
素敵な話しですよねっ^^