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file .289 Nomar GARCIAPARRA【ノマー・ガルシアパーラ】

2010-03-19 | GHI
【スーパースターの早過ぎる落日】
Nomar GARCIAPARRA

1994年、ドラフト1位指名で
レッドソックスに入団したガルシアパーラ。

96年にメジャーデビューを果たし、
翌97年、2年目にしてリーグトップの209安打
打率.306 30本塁打 98打点 22盗塁という
素晴らしい成績を残し、新人王を獲得する。

98年も打率.323 35本塁打 122打点、
MVP投票で2位にランキングされるほどの活躍ぶり、
24歳にして、リーグを代表するスーパースターの地位を確率した。
当時、ア・リーグには、
ガルシアパーラの他、
マリナーズのアレックス・ロドリゲス、
ヤンキースのデレク・ジーター・・と
実力とカリスマ性を兼ね備えた大型スター遊撃手が3人も君臨しており、
この3人は、並び称される事が多かった。

99年、ガルシアパーラはさらなる飛躍を見せる。
この年、打率.357 27本塁打 104打点で首位打者を獲得。
さらに2000年は打率.372 21本塁打 96打点で2年連続の首位打者。
26歳にして、古豪レッドソックスの『顔』に成長を遂げた。

打撃のみならず、守備もゴールドグラブ級。
さらに端正でハンサムな顔だち。
バッターボックス内では、せわしなく動き回り、
1球ごとに外しては、プロテクターやバッティンググローブを締め直す。
スター性に加え、上記のようなユニークな仕草を見せる
キャラクターの立ったスーパースターであった。

2001年、本来ならこの年にメジャー入りしたマリナーズのイチローと
激しい首位打者争いを繰り広げてもおかしく無かった筈だが
手首の怪我で、シーズンのほとんどを棒に振ってしまう。

復活を期した2002年は打率.310 24本塁打 120打点、
2003年も打率.308 28本塁打 105打点をマークしたが
守備面での衰えが見え始め、
2004年、契約問題で揉めた球団は、
シーズン途中にガルシアパーラを放出してしまう。

以後は、怪我に泣かされた。
2004年~2009年の6年間、
100試合以上の出場を果たしたのは2度だけ、
2006年(チームはドジャース)こそ打率.303 20本塁打 93打点をマークするが
その後は、泣かず飛ばず。
チームを移籍しても注目を浴びる事もほとんど無く、
2010年春・・・、
古巣レッドソックスとマイナー契約を結び
レッドソックスの選手として現役を引退した。
35歳・・・怪我さえ無ければ、まだまだ溌剌とプレー出来たであろう。

通算1434試合、1747安打 打率.313 229本塁打 936打点

かの大テッド・ウィリアムスは
初めてガルシアパーラをテレビで目の当たりにした際、
旧友のドム・ディマジオに電話をかけている。
「おい、お前さんガルシアパーラを知ってるか??
 奴を観てると誰かを思い出さないか??
 わからんのか! ディマジオだよ!
 奴は、あのジョー・ディマジオを彷彿とさせるじゃないか!!」