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file.183 Mel STOTTLEMYRE【メル・ストットルマイアー】

2007-03-29 | STU
【1964】
Mel STOTTLEMYRE

1964年、ヤンキースは、
オリオールズや、ホワイトソックスと
激しいペナント争いを展開していた。
夏場――、チームのローテーションは崩壊寸前、
老兵フォードを初め、皆、怪我で調子を落とし始めていたのだ。

そんな中、監督のヨギ・ベラは、マイナーから22才のホープ、
メル・ストットルマイアーをメジャーに昇格させた。
――8月の事であった。

昇格後、ストットルマイアーは
新人とは思えない無駄の無いフォームと
抜群の制球力で快投を続け、
13試合に出場し、防御率2.06、9勝の大活躍。
救世主的役割を果たし、
チームの逆転優勝に大きく貢献した。
カージナルスと戦ったワールドシリーズでは、
第2戦に先発し、ボブ・ギブソンに投げ勝つ....という大金星をあげるが、
チームは惜しくも敗れ去った。

ストットルマイアーは、
その後も、ヤンキースのエースとして活躍。
65年には防御率2.63、20勝をマークし、
68年~69年には、2年連続で20勝以上をあげる。

結局、65年~73年までの9年間、
毎年250イニング以上投げて12勝以上をマークする...という
安定した投球を続けたが、チームが低迷していた為に、
ワールドシリーズ制覇はおろか、
リーグ優勝経験すら、64年の一度きりに終っている。

74年、肩の故障で現役を引退、
防御率2.97、164勝...の通算成績を残している。

引退後は、メッツや、ヤンキースなどのコーチを歴任。
メッツでは86年に1度、ヤンキースでは96年、98~2000年の4度
ワールドチャンピオンを経験し、現役時代に果たせなかった夢を
コーチとして実現させた、