象の墓場 Graveyards of elephants

楡周平の『象の墓場』を読みました。
この作家は、私の好きな作家のひとりです。
この小説は、経済小説でした。

超優良企業が傾く、倒産する。
企業は永遠ではない。
業績が悪くなると予想できているのに、変えられないという話でした。

世界最大のフイルムメーカーのコダック(小説ではコダックと書かず、ソアラ社と書かれていた)の日本法人に勤める、管理職が主人公です。
フイルム事業が、デジタルカメラの出現にて、先細る・・・。
新規事業を立ち上げ、大きくする必要がある・・・。
優良企業ゆえに・・・。
大企業ゆえに・・・。

そうだろうなあと思いながら読みました。
途中までは、話の展開のスピードが上がらず、読みにくかったのですが、後半はテンポ良く読めました。

私の読後評価は4☆です。
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