流星ひとつ A shooting star

沢木耕太郎の『流星ひとつ』を読みました。
ノンフイクション本でした。
藤圭子についてのインタビユー本でした。

沢木耕太郎は、私の好きな作家のひとりなのですが、この本はイマイチでした。
全編、インタビユーというか、藤圭子と沢木耕太郎の会話であり、それでもって、藤圭子の生い立ちと歌手として成功することを浮き彫りにしていますが、少々、話がメリハリがなく、話の展開も良くなかったと感じた。

盛り上がりが感じられなかったので、私の読後評価は普通の3☆とします。
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白樫の樹の下で Under white oak trees

青山文平の『白樫の樹の下で』を読みました。
時代小説でした。
良かった。

第18回松本清張受賞作品でした。

剣豪が大活躍します。

貧乏御家人の武士が・・・。
田沼時代から清廉の定信時代の過渡期に・・・。
人を斬ったことのない若き武士が・・・。
恋しい女性が斬られ・・・。
友人が斬られ・・・。

結末はどうなるのか。

これで、この作家の小説は3冊目だったと思うのですが、この小説が一番良かった。

やはり、正義は勝つで、主人公は強いで、すっきりした読み応えの小説でなければ。
私の読後評価は、良かったの4☆です。

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ドアの向こうに Inside of the door

黒川博行の『ドアの向こうに』を読みました。
警察小説でした。
大阪府警の刑事3人が活躍します。

殺人事件がふたつ発生しますが・・・。
関連性は何なのか・・・。
捜査一課刑事が・・・。
大阪弁の刑事と、加えて、京都人の刑事がひとりいて、良い味を出します・・・。

途中で、犯人が分かりますが、「刑事コロンボ」のように、推理が始まります。
ミステリーですが、軽妙なタッチで、くすくす笑いが起きます。

私の読後評価は、4☆です。
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箕面温泉 Minoh Hotspring

今日は、昨年度受講した、「国際文化交流」のOB会に出席しました。
19名で、箕面温泉スパーガーデンへ行きました。

温泉に入り、ビッフェ形式のランチを食べて、演劇を見て、コストパーフォーマンスの良い、満足な半日を過ごしました。
この場所は、私は行ったことがなく、良い経験ができました。

約、半分のクラスメートが参加しました。

これからは、毎年、8月下旬に会うことを決めて、解散しました。

良い一日を過ごしました。
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流水浮木 Stream and floating tree

青山文平の『流水浮木』を読みました。
時代小説でした。
この作家の小説は、これで2冊目です。
この作品は、まあまあかな。

老いた武士が主人公です。

江戸時代、世の中が治まった時代の武士、伊賀者の武士が・・・。
幼馴染が殺され・・・。
隠密御用をしていたのか・・・。
一刀流の「浮き木」の極意を持つ主人公は・・・。
友の無念をはらすことはできるのか・・・。

まずまずなのですが、もう少し、ドラマテイックな展開がほしい、話の深さがほしい。
私の読後評価ですが、まあ、今回は、甘い点数の4☆とします。

暑い毎日が続いています、油絵教室には通っていますが、講義受講は再開していず、日常に戻るには、あと1週間かかります。
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鉄の骨 Bones of iron

池井戸潤の『鉄の骨』を読みました。
経済小説でした。
良かった、面白かった。

中堅ゼネコンの若手サラリーマンが主人公です。
公共工事を担当する、談合課に移動するところから話が始まり・・・。
地下鉄工事を必ず受注必要となるが・・・。
真正面から応札すべきだが・・・。
業界の談合の話に巻き込まれ・・・。

話の展開も早く、文章も読みやすく、良い経済小説でした。
建設業界、ゼネコン、公共工事はこんなのかと思いながら読みました。

良かった、私の読後評価は、4☆です。
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荒神 KOUJIN

宮部みゆきの『荒神』を読みました。
変わった話でした。
私には、イマイチでした。

江戸・元禄時代の東北の山間地域、隣り合う2藩で・・・。
物の怪、怪物が村を、砦を壊す・・・。
人々が犠牲になり・・・。
どう立ち向かうのか・・・。

荒唐無稽の話で、ついて行けない。
話として、面白みもイマイチ。
流行作家で、有名な作者ですが。
私の読後評価は、読まなくてよいレベルの3☆です。


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臥龍 GARYU

今野敏の『臥龍』を読みました。
警察物語です。
「横浜みなとみらい署」シリーズでした。

ハマの用心棒こと、みなとみらい署暴対係係長とその相棒が主人公で、大活躍します。

横浜で、関西系の組長が殺され・・・。
捜査一課が捜査を始めますが・・・。
捜査を納得できない主人公は・・・。
独自の捜査を始めると・・・。

途中まで、話の展開がイマイチで、今回ははずれかと思いながら読んだのですが。
途中から、面白くなり、いつもながらの、この作家の警察物語は良いなあと読めました。

私の読後評価は、OKの4☆です。

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かけおちる Elopement

青山文平の『かけおちる』を読みました。
この作家の小説は、初めて読みました。
良かった。

時代小説でした。
北国の柳川藩の執政の武士が主人公で・・・。
妻はかけおちをして・・・。
藩の財政の建て直しを行っており・・・。

読みやすい小説でした。
小説の中にあった次の文章が気にかかりました。
「なにか成そうとする者にとって、人の人生は短すぎる。そのために欠かせぬのが、良き師と良き学友である。」

私の読後評価は、4☆です。
この作家のほかの小説を読みたいと思っています。
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暗幕のゲルニカ Guernica Undercover

原田マハの『暗幕のゲルニカ』を読みました。
絵画小説でした。
良かった。

ピカソが「ゲルニカ」を製作した背景と、ニューヨークのMoMA美術館で日本人女性の企画者が「ピカソの戦争展」を開催しようとする話が、交互に出てくる小説でした。

ピカソは、私の好きな画家のひとりです。
ゲルニカはこのように製作されたのかと思いながら、読みました。
話に出てくる、MoMA美術館、パリとバルセルナのピカソ美術館、マドリッドのプラド美術館へ見に行ったときのことを思い出しながら読みました。

主題になった「ゲルニカ」は、プラド美術館の入り口で、見たのを思い出しました。
白黒の絵画だったので、それ程、印象に残っていないのですが・・・。
それよりも、パリのピカソ美術館で見た絵画の方が、私には良かったように思うのですが。

印象派好き、ピカソ好きの私には、良い小説でした。
題材が良かったので、この種の小説はあまりないので、私の読後評価は、最高点の5☆とします。
印象派関連の小説は、他にないのかなあ。
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