一路 One Road

浅田次郎の『一路』を読みました。
上下本で、時代小説でした。
良かった。

時代は、幕末で、父の急死で家督を相続した、御供頭の青年が主人公です。

名を小野寺一路といい、江戸への参勤交代を差配することになり・・・。
家伝の「行軍録」を唯一の手がかりに、中仙道を一路、江戸へ・・・。
お家騒動が絡んで・・・。
さて、どうなるのか・・・。

主人公以外の登場人物も味がある方々で・・・。
この作家は、筋立て、展開も上手い、文章も読みやすい。
上下本ですが、すいすい、すぐ読めます。

私の読後評価は5☆に近い4☆です。
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上田秋成 Akinari Ueda

今日は、「歴史と文学の人々」の講義を受講しました。
「上田秋成」について学びました。
「歴史と文学の人々」の講義は、二人の講師によって、講義が進められていますが、この講師の講座は今日で終わりです。

結論から言うと、イマイチ盛り上がりに欠けた講義でした。

今日の講義では。
*秋成は江戸後期の人物で、国学者で小説家。
 大阪堂島に、母は曽根崎の遊女で、私生児として生まれる。
 幼い頃、天然痘にかかり、手の指が不自由となった。
 30歳過ぎに、国学を学び、その後に、小説家となった。
*『雨月物語』、『春雨物語』などを出した。
*今日は、『春雨物語』を読んだ。
*この作家の小説には、国学の影響が出ている。仏教嫌いが表れている。

人物に関する説明、時代背景、小説の説明ともに、中途半端なものに感じた。
この講師の講義は、今日で終了なので、まあいいかとしましょう。

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山月庵茶会記 Tea Party at Sangetsuan

葉室麟の『山月庵茶会記』を読みました。
時代小説でした。
いつもながら、この作家の小説は、いいです、哀愁を帯びた良い小説でした。

藩での政争に敗れ、京都と江戸で、茶道で有名になった武士が主人公です。

高名な茶人となって国に帰ってきた・・・。
弧狼の心を胸に秘めた男は・・・。
山裾の庵で隠遁生活を送ろうとするが・・・。
派閥抗争が蘇り・・・。
妻の死の真実を知るために・・・。

静かな中に、波乱の予想が生まれて。
この作家特有の世界が流れます。
エンデイングも良かったです。
私の読後評価は4☆です。
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ドイツ Germany

今日は、「国際文化交流」の講義を受講しました。
「大阪ドイツ文化センター」の方から、ドイツについて学びました。

一般的な話が多く、イマイチでした。
質問の時間も少なく、リアルなドイツを知ることは出来ませんでした。

今日の話では、
*9カ国に隣接している。
*面積は日本よりやや小さく、人口は8,100万人。
*キリスト教信徒が多く、プロテスタントとカソリックは半々。
*キリスト教徒には、教会税を払わなければならない。

ドイツ語での講義であり、日本人の方の通訳は凄かった。

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インデックス INDEX

誉田哲也の『インデックス』を読みました。
警察物語、警視庁捜査一課の姫川担当係長が主人公です。
8編の短編集でした。

詐欺犯、売春疑惑、刺殺事件が起こり・・・。
事件捜査を進めます・・・。
主人公は大活躍します、安心して読めます。

話の展開も快調で、文章も読みやすい。
私の読後評価は、4☆です。
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松平容保 Katamori Matsudaira

今日は、「歴史と文学の人々」の講義を受講しました。
「松平容保」について学びました。

今日の講義のポイントは、
*会津藩は家康の子の保科正之を藩祖とする親藩大名。
*容保は、高須藩主・松平義建の六男に生まれる。
*その後、会津藩の養子になり、16歳で家督を継ぐ。
*26歳で、京都守護職に就任し、また、新撰組のまとめも担当する。
*一橋派(一会桑)として、活動し、尊王攘夷派と対立する。
*倒幕となり、戊辰戦争、会津戦争に負ける。
*戦後は、日光東照宮の宮司になる。

時代の流れと、軍事力の差により、江戸幕府はなくなった。
薩長2藩に対して、江戸幕府側は多くいたと思うのに、弱かったなあと感じた。

幕末の政局が良く理解できた講義でした。
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和僑 Wakyo

楡周平の『和僑』を読みました。
時代先取り小説と言いましょうか、それとも、社会問題小説ですか。
日本の少子高齢化問題と、経済不安問題をテーマにした小説でした。

これから20年後には、人口減少と人口高齢化が間違いなく来る・・・。
地方の過疎化が・・・。
国家財政と地方財政の悪化から・・・。
TPPや農畜産業は後継者不足が起こり・・・。
巨大定住型老人施設「プラチナタウン」は今は上手く行っているが・・・。
そこで、町長が奮闘することになる!

途中まで、話の展開が遅く感じて、読みにくかったが。
後半は、テンポ良く、面白く読めました。
エンデイングは、こうなってほしいなあと思いながら読みました。

私の読後評価は、4☆です。
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トルコ Turkey

今日は、「国際文化交流」の講義を受講しました。
「トルコ」について学びました。
大阪トルコ日本協会に所属のトルコ人から講義を受けました。

どんな内容かと言うと、

*400万人の難民がいる。
*人口は日本の半分で、面積は日本の2倍。
*人口構成は、0~28歳が60%で、若い人が多い。
*エルツールル号の海難事故と、トルコ政府飛行機による、イラン大使館の日本人救援の話から、親日家である。
*イスラム教が多いが、キリスト教やユダヤ教の協会もある。
*農業国で、工業化は遅れている。
*徴兵制で、全員18歳から1.5年行く、職業軍人もいる。
などでした。

遠くて近い国、トルコと言われていました。
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潮流 A tide

今野敏の『潮流』を読みました。
警察物語です。
東京湾臨海署安積班の活躍話です。
いい調子で、すいすい読めます。

三人が同じ毒物で死亡する、殺人事件が発生し・・・。
安積班が捜査を開始しますが・・・。
過去に扱った4年半前の事件が関係しているのではないかと・・・。
主人公のキャラがいいです。

この作家の刑事物語は読みやすく、話の展開も快調で、すぐ読めてしまいます。

エンデイングは良かった。
私の読後評価は、満足の4☆です。
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明治維新と神仏分離 Separation of Shinto and Buddhism

昨日午後は、「歴史と文学の人々」の特別講座を受講しました。
「明治維新と神仏分離」について学びました。

神仏分離に至った背景・理由を学びました。
*水戸藩による、水戸学と「大日本史」の編纂があり、そして、朱子学を重視し、崇神と勤皇が続いて、南朝を正統、古事記と日本書紀を基本とする、天皇家を尊ぶ考えになった。
*キリスト教を禁止し、仏教を保護・育成したことより、仏教の肥大化と堕落があった。
*国学で、復古神道となり、仏教嫌いで、神仏分離となった。
*排仏毀釈により、多くの寺が潰され、仏像などが廃棄、売却された。

勤皇が政局に使われたような講義であったが。
神仏分離で、やりすぎがあったように思えたが。
この講義の説明に、全面納得できない感情が残った。

依然として、明治維新はあって良かったと感じた。
明治維新の功の部分は大きいと思った。
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