太陽は気を失う The sun also falls into a paint

乙川優三郎の『太陽は気を失う』を読みました。
この作家は、私の好きな作家のひとりです。
14の短編集でした。
良かったです。

器用には生きることが出来なかったが、懸命に生きた男と女たち・・・。
人生の最終カーブでの出来事が描かれて・・・。
青春の日々のあの時間、男女が終わった瞬間・・・。
人生で最も大きな後悔と向き合う最後の時・・・。
人生の分岐点の時にどうだったのか・・・。

良かった。
老いを感じる時に、哀しくて、温かい、短編小説集でした。
良かった、お勧めの一冊です、私の読後評価は満点の5☆です。


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薩摩燃ゆ Satsuma burns

安部龍太郎の『薩摩燃ゆ』を読みました。
歴史小説です。
この作家の歴史小説は、安定しています、いつもOKです。

江戸末期、薩摩藩の改革をした家老・調所笑左衛門の半生・話でした。

江戸末期では、薩摩藩も借金、財政に困っていたのですね。
砂糖の栽培・殖産をして・・・。
唐との密貿易をして・・・。
藩の改革を実行するが・・・。

薩摩藩が中心になって、明治維新がなされたが、この男の存在があったのか。

私の読後評価は4☆とします。

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闇に香る嘘 A lie in darkness

風邪を引いたようです。
部屋でおとなしくしています。
早く治りたいと思っています。

下村敦史の『闇に香る嘘』を読みました。
第60回江戸川乱歩賞受賞作です。

相対的にいうなら、イマイチだったかなあ。

中国残留孤児の話と、腎臓移植の話がベースになっていて・・・。
中年になってから、失明した男性が主人公の話なのですが・・・。
勿論、推理小説です。

どうも話の流れが読みにくく。
どうも話の展開も快調でないので。
私には、イマイチな小説でした。

私の読後評価は、2☆に近い3☆とします。

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王国 A Kingdom

中村文則の『王国』を読みました。
芥川作家で、最近、なんかと話題の作家の作品です。
しかし、この小説は分かりにくかった。

施設育ちの女性が主人公です。

女性の武器を使い、社会的に高い人の弱みを掴むビジネスを・・・。
その彼女が、施設長を名乗る男性から・・・。
逃れられない環境に追い詰められ・・・。

しかし、理解しづらいストーリーです。
私にはイマイチでした。

私の読後評価は、低い2☆です。
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後妻業 Second wife business

黒川博行の『後妻業』を読みました。
面白かった、読みやすかった。
「色で老人を喰う」裏稼業を描く犯罪小説。

最近あった、資産家の男性老人に対する、老人女性の結婚を装った殺人事件の話でした。
結婚相談所を利用して、資産家の男性老人を見つけて、男性を殺し、資産・カネを奪う。
公証証書遺言書を書かせて、資産・カネを奪う。
あの殺人事件の内幕を読む内容でした。

このような悪行が、数多くあるのではと思いました。
あの殺人事件は、氷山の一角ではと思いました。

映画化がされるようですので、見てみたいと思っています。

私の読後評価は、4☆です。
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小栗判官 Oguri Hankan

今日は、「歴史と文学の人々」の講義を受講しました。
「説経・小栗判官」について学びました。

今日は、講義資料が充実していて、中世という時代と社会の説明がバッチリで、「小栗判官」の内容もすんなり理解できました。
今日の講師の準備と説明はよく、次回以降の講義も、今日のようになればと思いました。

講義の内容は、
*中世は大変革期だった、社会の構造変化、律令制・荘園制の変質、武家政権の成立、旧支配階級の力の低下などあった。
*仏教は支配階級だけのものから、庶民層までに。
*「憂世」から「浮世」へ。
*宗教と芸能と売春が1セットになって。
*芸能としての「説経・小栗判官」が成立した。(内容はなかなか興味のあるものでした、ここでは省略します。)

午後は、我が班のメンバーで、茨木市役所近くのビルにある、「プラネタリユーム」へ行きました。
約50分での見学・説明でしたが、良かったです。
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ふくわらい Fukuwarai

西加奈子の『ふくわらい』を読みました。
難しい小説でした、私には不向きな小説でした。

雑誌の編集者の女性が主人公です。
彼女の名前が、マルキ・ド・サドをもじってつけられており・・・。
幼い頃から、紀行作家の父に連れられて、未開の土地で、特異な経験をし・・・。
成人して、社会では・・・。
兎に角、常人では理解不能な小説でした。

ということで、私の読後評価は低く、2☆です。
途中で止めずに、よく読み終えたものです。
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北条政子は悪女か Mrs Masako Hojyo was bad lady?

「歴史と文学の人々」の講座で、我が班は文化祭のパネル発表をします。
そのテーマは、「彼女達は悪女か?」です。
そして、テーマ発表の準備を始めました。

日本3代悪女は、北条政子、日野富子、淀殿と言われており、それについての学習発表です。
先ず、私は北条政子を調べる担当となっています。

彼女について書かれた本を2冊読みました。
どうも、私の印象では、彼女は悪女ではないのではと思います。

なぜなら、
*北条政子は、伊豆の豪族の北条家の長女に生まれた。
*21歳で源頼朝と恋愛結婚をした。
*2男、2女を産んだ。
*頼朝は53歳で病死。
*長男頼家が2代将軍となったが、将軍職に不適であったので、出家させた(23歳で暗殺された)。
*次男実朝が3代将軍となったが(12歳で)、頼家の子に殺された。
*4代将軍は京都の貴族の子頼経がなったが、2歳だったので、後見人になった。
*彼女は69歳で病死した。
これだけのことなので、なぜ悪女と言われているのか???です。

我が班の発表は、どうなっていくのでしょうか。
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リチャードジノリ Richard Ginori

3日前に、リチャードジノリのコーヒーセットを使って、お茶をしました。
写真はその時のものです。

コーヒーも、ケーキも、このような陶磁器を使って、お茶をすると、美味しく感じるものです。
美しいものを愛でながら、お茶をするのは、私の楽しみのひとつです。

ヨーロッパに住んでいた時に、一時期、ヨーロッパの陶磁器を買い集めました。
「リチャードジノリ」「マイセン」「ミントン」など買っていました。

いまでも、私のマグカップはイギリスの「ハロッズ」で買ったものを使っています。

所で、涼しくなってきたので、散策を始めようと思っています。
昨日は、駅まで往復歩きました。
昨日の万歩計は、14,898歩、8.9kmでした。
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蒼き信長 The Youth Nobunaga

安部龍太郎の『蒼き信長』を読みました。
上下本でした。
この作家の歴史小説は、面白くて、読みやすくて、いつも良いです。

織田信長の若いとき、今川義元を倒して、美濃を占領するまでの時代を描いた小説でした。
信長の父の信秀が戦国時代を切り開こうとして・・・。
その後、簡単でない状況を突破して、信長が・・・。

読みやすいので、すぐ読めます、歴史を学ぶこともできます。
私の読後評価は、4☆です。
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