
この猫は、30年ほど前、次男が高校生の頃にペット店で見つけ、私に「可愛い猫の仔が居た」と告げたことから、我が家に来た。
当時私の家では、妻が更年期の最中、その障害の甚大な影響は私にまで及んでいた。私は仔猫に癒しを求めたのである。
ペット店に行ってその仔猫を見ると、すぐ私に寄ってきたので迷わず購入し家に連れ帰った。その雌の仔猫は半年もすると、家族になくてはならないペットに成長した。
私たちはこの仔猫にどれだけ癒されたかわからない。息子がこの仔猫を見つけてくれたことは天佑だったと今も思う。
私はこの仔猫が成猫になる前に避妊手術をせず、出産を経てからにしてもらおうと思った。母猫にならない一生を終わらせたくなかった。
一度だけの出産なら、産まれた仔猫たちの貰い手を何とか見つけられるだろうと考えたからだった。
この猫は6匹の元気な仔を産んだ。仔猫たちの父猫は、家の周りを徘徊していた近所の飼い猫と推定された。
生後一年にもならない未熟な母猫ながら、出産後の授乳や清拭など保育活動は完璧で、家族全員に大きな感動をもたらした。
日に日に成長する仔猫たちは、2ヶ月もすると、母譲りの剽悍さで、家具に上り、部屋中を駆け巡った。
それからの半年は、家族全員が仔猫の引取先探しに奔走した。
可愛い盛りの仔猫たちとの別れは想像以上に辛く、猫を飼うのはこれを限りにしようと思った。母親になった猫は18年生きた。共に暮らした日々のことは、忘れられない。
コメント有難うございます。
ご厚情深く感謝致しますが、長くこの写真だけを縁にしてきましたので、このままでいようと思います。
篤くお礼申し上げます。
生まれて間もない子猫ちゃんのいたいけなかわいさは・・もう一時たりともはなれられない!というほどですよね🌼✨
新しい家族のもとへお見送りになったさいのさびしさ・・(お察しいたします🐻🍀)
いつも高覧有難うございます。
ネコ科の動物は皆幼獣がとても可愛いですね。猛獣だからなのか?何か意味があるように思います。