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道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

光のシャワー

2022年12月25日 | 随想
今日はクリスマス、キリスト教以前から、冬の長いヨーロッパには、冬至と関係が深い行事が沢山あったことだろう。



南アルプス深南部の登山口のひとつに、奈良代山(1624m)という山があり、30年ほど前には、駐車場の近くに20年生くらいのモミが程よく百本ばかり植林されていた。モミの林の周囲は、ブナ・ミズナラ・白樺が自生し、シカが跳梁する落葉樹林帯。

秋の山行の都度、きっと雪の降るクリスマスには、其処のモミ林の中で幕営し、キャンドルを灯して持参のチキンやケーキを食べようと思い希った。しかし、紅葉を満喫して自然に充足した後の心身は弛み、酷寒中の幕営を嫌気してとうとう実現せずに了った。私には幻のクリスマスイブである。
今より遥かに感性が働いていた頃のことなのだが、いったい誰と其処に行きたかったのか、どうしても憶い出せない・・・
妻は山とか森が大嫌い!閉所恐怖症で、テントに入ると即呼吸困難になる  ・・・

冬至の頃は、私の座る席から10時の方向に陽が上り、眩しくて外が見えない。朝の光のシャワーとでもいうべきもので、健康には効果がありそうだ。光を浴びるだけで、元気は湧いてくる。
これと反対にどんより曇った朝は、凡ゆる気力が失われる。太陽の光には無限の力が潜んでいるように思う。

その太陽の力を感じたくて、室外だと枯れてしまうバジルを数年前から室内で冬越しさせている。ひと株だけでも、香りが好きなバジルの緑の葉を見ると、元氣が湧いて来る。


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