社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

第2外国語が必修から外される?

2008年05月26日 13時04分16秒 | 社会断層
大学での第2外国語が必修から外れる?
5月26日の朝日新聞に「変わりゆく第2外国語」という記事が出ていた。
つまり教養課程の必修であった第2外国語を必修から外し、もっと英語教育に力を入れようという事らしくこの方向を取り入れていく大学が増えている由。
小生も50有余年ほど前に 第二外国語をとしてフランス語を選択した。当時大学で用意していた外国語授業は必修の英語の他に第2外国語として選択必修一科目のフランス語とドイツ語であった。ドイツ語とフランス語のいずれか選ぶため最初は両方の授業に出てみた。ドイツ語は最初に哲学とドイツ語の関連についての話であったと記憶している。
フランス語の方は先生がポータブル蓄音機とレコード数枚を抱えて入ってきた。何事が起こるのかと眼を見張っていると先生は矢庭にレコードをかけ始めた。
忘れもしない曲目は「ラ・マルセーズ(フランス国歌)」ともう一枚はシャンソンであった。(こちらの曲目は忘れたが)。
ラ・マルセーズの勇壮な響きとシャンソンのもの悲しい旋律を聴かされて「これはいいや」と文句なく第2外国語としてフランス語を選択した。賢明な選択と思ったのはここまでである。いざ本番の授業は文法の詰め込みが約6ヶ月、それが終わると文学書の訳読である。
結局第2外国語は小生にとっては社会に出てからも触れることは殆どなく、無駄であったとしかいいようがないのである。
英語以外の第2外国語を選択した大半のOB諸君は似たような思いではなかろうか?
その結果が冒頭のような流れになったのではないか?
国際化・グローバル化で求められる幅広い教養・国際感覚・知識を云々するならばもっと違った方法があるのではなかろうか。私の提案は、例えばフランス語ならば語学と併行してフランスの歴史、周辺諸国との関係・文学・芸術や現在の社会の問題等を教えるべきではと思う。尤も語学専門の教師には手に余る事かも知れないし従来の授業時間だけでは収まりそうにもないが。