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社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

NHK大河ドラマ(平成26年版)に期待と注文

2014年09月15日 10時10分18秒 | 社会断層

平成26年度のNHK大河ドラマは長州の大教育者吉田松陰の妹 文をヒロインとした「花燃ゆ」になるという。

この大先覚者と同郷である小生としては期待するもの大である。

同郷であることを言うのもおこがましいが、出身小学校である明倫小学校では「松陰教室」と称する畳敷きの特別教室があり、週一回~2回、当時の必修課目である「修身」の時間に、この「松陰教室」で正座させられ、松陰先生の処刑直前の辞世の和歌2首その他を暗唱させられたものである。

その和歌2首とは

「身はたとい武蔵野の野辺に朽ちぬとも留めおかまし大和魂」

「親思う心に勝る親心、今日のおとずれ何と聞くらん」

である。70有余年前に教わった文言であるが今でもボケ頭からスラスラと出るから不思議である。

今回の主人公は妹 文であるが登場人物には松陰の友人や門下生の桂小五郎、 高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文や山県有朋ら有名人物群像が続々と登場してくると思われる。

それぞれ、どんな描かれ方をするのか期待大であるが同時に或る恐れを抱いているのである。

その恐れとは何か?

比較的最近の例を出すと、「坂の上の雲」司馬遼太郎原作のドラマで児玉源太郎大将が那須に引退していた乃木希典将軍を訪れる場面がある。児玉大将を演ずるのは高橋英樹という体躯堂々たる大スターである。しかし実在の児玉大将は身長150センチぐらいの短駆である。

余りにもイメージが違いすぎるのではないか?

児玉大将を指導した陸軍大学校での教官メッケル将軍(ドイツからの派遣教官)をして言わしめたことは、日露戦争勃発の報が世界中を駆け巡ったとき、日本が負けるが世界の常識であったにもかかわらず、「日本は負けない、なぜなら日本には児玉がいるから」であった。

短駆150センチをそのまま出し、大戦略家 児玉源太郎を演出してほしかった。実在した人物と余りにも違ったイメージはその人物に対する侮辱であると言えば言い過ぎか?

西郷隆盛の巨眼、巨頭、巨体は銅像や肖像画でよく知られている。

もしドラマ等で痩身短駆の俳優が「おいどんが西郷隆盛でごわす」と出てきたら皆さんどうします?

「違うよ、よしてくれ」と悲鳴を上げるのではなかろうか?

 

 


大学ランキング(続々)

2014年09月05日 15時20分01秒 | 社会断層

CWUR (Center for world University rankings)のデータを参考にしてランキングを見てきたが、参考に次の表を作成してみた。

独りよがりの勝手なものなので読者も勝手に解釈したり、無視してください。

<colgroup><col width="151" /> <col width="162" /> <col width="151" /> <col width="122" /> <col width="123" /> </colgroup>
国名 大学総数(A) 1,000位以内の (B/A) % 人口(C)
    大学数(B)    
米国 4,276 229 5.4 317,505
中国 1,794 84 4.7 1,384,770
日本 770 74 9.6 127,250
ドイツ 372 54 14.5 82,800
イギリス 325 64 19.7 62,783
韓国 320 34 10.6 49,000
         
         
         
注1:各国大学総数、1000位以内大学数 CWURより    
注2:各国人口 WHO世界保健統計2014より      
誤謬があれば筆者の責      

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2013年12月01日 11時20分34秒 | 社会断層

羊頭狗肉市場 ニッポン

「羊頭狗肉 」羊の頭部を店先に展示し、実は狗肉(犬の肉)を売るという。

1千年前頃の中国のある書物にこの言葉が出ているそうである。

そして今 日本に脈脈と伝わって来ている。

大ホテル、有名レストランで供される料理メニュウの食材、百貨店での高級食材に産地偽装やブランド名を騙っていたことがつぎつぎに曝露されてきている。一旦曝露されると、さー大変、会社の信用に関わるとばかり、社長始め役員諸公が謝罪記者会見を行ない一斉に頭を下げる。白髪頭や禿げ頭はもう見たくない。ウンザリである。

ひとつ小生には理解に苦しむことがある。

あるホテルだか、有名レストランだかのシェフまたは料理長が食材の偽装に気付かなかった、知らされていなかったとのコメントがあったことである。

「包丁一本さらしに巻いて・・・・・」の唄の文句のように料理長通称板長は長く厳しい修業に耐えて今の地位にいるのではないか、腕に自信があり、自分の職業に大きな誇りを持っていたと旧弊な小生は信じていたのだが。

仄聞するところによると、ホテル、レストランの料理部門 チュウボーは一般管理部門からの独立色が強いとのことである。それで「知らなかった、知らされていなっか」はないでしょう。

シェフ、板長にいだいていた畏敬の念は小生の勝手な思い込みであったことはとても残念である。


友人の著作について

2013年01月13日 11時01分35秒 | 社会断層
小学校、中学校および高校を通じての同級生であるY君から、その著作を進呈された。
聞けば10年来の労作であるという。同人誌に書き続けてきたものが、漸く完結したので
1冊の本に上梓したとのことである。
実にB5版上下2段組230頁の堂々たる著作である。手にとって圧倒されるおもいである。
従って未だ最初の数頁を読んだばかりである。
小生の読書態度は甚だ横着で通常は仰向けに寝転んで読む。分量のある本ならば両腕が痺れ疲れる。
この本はこのような行儀の悪い読書態度を許さないだろうから読了までにはそれ相当な時間を覚悟
せざるを得ないと覚悟しているのだが、横着ついでに全体を飛ばし読みすると、この著作の別の貌
或いは価値が浮かぶ。(浅学菲才な小生の勝手な思い込みで著者から怒られるかもしれないが)
それはこの著作が主人公およびその係累者の歴史叙述でありながら同時に明治、大正から昭和の激動の
歴史の一断面を描いていることであろう。
後人特にこの時代の研究者のために検索しやすい手段を残して欲しいという思いが切である。

校長先生の謝罪会見表情

2013年01月12日 12時29分44秒 | 社会断層
体罰を苦にしたとされる高校生の自殺を惹き起こした高校の校長の会見の模様をTVでみた。
校長の表情に大変な違和感を覚えた。
その柔和な微笑をたたえているとも思える表情からは悲しみや反省の色は伺えなかった。
小生だけの勘違いだろうか?
思わず手にもったリモコンをTV画面にぶっつけたくなったほどである。

大震災に示した冷静さは平和力

2011年03月21日 16時19分44秒 | 社会断層
日本人の示した冷静さは平和力になる

3月11日の未曾有の東北関東大震災の大被害に対して被害者及び各種メディアを通して伝えられる日本人の冷静な対応ぶりに小生は驚いている。はたして外国メディアも一斉にその驚きを賞賛の声と共に報じている。

パニックを起こして当たり前の状況なのにこの日本人の冷静・沈着さは何処から来るのだろうか?
震災慣れしている日本人には、今は苦難の時だが究極には國が手をさしのべて呉れるという國に対する信頼感が根底にあり、その前に自治体やコミュニティーにおいての自助・相互扶助で時を待つという忍耐力・強靱さがあるからではないか?

外国人には驚異そのもののようである。この強靱さが尊敬の念を伴っていれば、それは一種の平和維持力換言すれば「うかつに手出しは出来ないぞ」という防衛力にもなる、と考えるのは考え過ぎか?
ともあれ、現今の与党野党の争いは所詮は「蝸牛角上の争い」ではないかと思えるのだが。

石原都知事発言を読み解く

2011年03月16日 14時03分29秒 | 社会断層
石原発言を読み解く

石原東京都知事の東日本大地震に関しての発言が波紋を呼んでいる。大方の反応はこの発言に対して批難するものであった。
発言を採録すると「日本人のアイデンティティは我欲。この津波をうまく利用して我欲を一回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」そして「被災者の方々はかわいそうですよ」と続いた。これに対する囂々たる非難に対して「添える言葉が足りず被災者、都民、国民の皆様を深く傷つけたことから、発言を撤回し、深くお詫びします」と詫びが述べられた。
確かにこのような大災害、大被害に対して知事の例の直截な発言、しかも「日本人のアイデンティティは我欲」との哲学的な?文節は意味が分からなかった。言葉が足りなのと文学者としての知事の難解な表現が批判に輪をかけたキライがある。
知事の本音を小生なりに忖度すると、「日本国政のもたつきぶり、国民不在の党利党略の争い、強いものが正義、利益を上げたものが勝ち、弱者は自己責任の名のもとでの切り捨て等等の日本人の風潮に対して天が罰を下したのだ」と云いたかったのではないか。
正に鬱積した怒りの発露だったのだろう。
発言の終わりに「被災者の方々はかわいそうですよ」との発言は正に本音で「被災者はこの天罰のスケープゴートになって気の毒だ」と解釈すれば「被災者の方々はかわいそうですよ」の気持ちが分かる。
石原知事がやむにやまれずの知事選立候補をしなければ、この発言を撤回せず言葉を足して説明をしただろうと小生は考える。
余談だが共同通信に次のような 記事が載っていた。参考までに。
保険大手アメリカンファミリー生命保険(アフラック)は14日、同社CMに出てくるアヒルの声を演じるコメディー俳優ギルバート・ゴットフリードさんとの契約を解除したと発表。15日の米メディアによると、ゴットフリードさんは短文投稿サイト「ツイッター」で東日本大震災をジョークにしていた。投稿内容は「日本は本当に進んでるんだ。海岸に行かなくても、海岸の方からやってきてくれる」などで津波を材料にしたとみられる。

「理系と文系出身者の平均年収比較」というコラムを読んで

2011年03月02日 16時52分32秒 | 社会断層
独立行政法人 経済産業研究所 西村和雄先生の表題コラムを興味深く、むしろ感動を持って読ませていただきました。(2011年3月2日)
小生も今の今まで文系が理系よりも常に高年収であると信じておりました。
大学キャンパスでも理系研究室は真夜中でも煌々としており、文系教室は早々と消灯している、つまり理系は文系に比べてはるかに多くの時間を勉強に、研究に費やしているのに給料は安いと云うことに矛盾を感じながらも理系は好きな道を選んだのだから給料は文系よりも安くても我慢するのもやむを得ないかと納得していました。しかし西村先生のコラムの諸データは常に理系が文系よりも平均的に高年収であることを示しており、正に眼からウロコが取れた感じです。また「文系でも大学入学試験で数学を選択した人たちが、そうでない人たちよりも高年収」であったという追跡調査の結果も面白いと思いました。
資源小国の日本がグローバル競争のなかで生き抜くには技術立国しかありません。
折から入学試験も終盤になっていますが、文系にしようか、理系にしようかと迷っている人で、もともと理系向きな人は「好きな道で給料が良い」のならもはや迷うことはないと思うのですが。
どうかこれらのデータがもっと人口に膾炙し理系への志望者が増えることを望みます。

泣く子と地頭はどちらが強いか?

2011年02月15日 11時33分41秒 | 社会断層
泣く子と地頭はどちらが強いか?

昔から「泣く子と地頭には勝てぬ」という言葉がある。
今さら説明の必要もないが、「泣きわめき泣きやまない幼児ほどほとほと困る」と「土地の、或いは組織の権力者には逆らえない」ことを云う。
「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」はイギリスの19世紀の歴史家、思想家ジョン・アクトン卿の名言である。
そこで「泣く子」自体を民衆に、「地頭」を専制独裁者に見立て、且つ対峙させたらどうかと考えた。
まず「地頭」だが「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する」を地で行くのは歴史上の実例が証明している。
「泣く子」は今や泣きわめきの代わりにインターネット上のツイッターやフェースブックという武器を手に入れた。
エジプトやチュニジアのように「泣く子」と「地頭」の戦いがあり、あっけなく「泣く子」に軍配があがったのは、この1ヶ月のことである。
そして今やその流れは周辺の各国に及ぼうとしている。ちょうどベルリンの壁崩壊前後の中東欧独裁国家のドミノ倒し現象と同様に。
似たような社会体制、政治体制を持っている国々の為政者は眠れない夜が続くだろう。
その点、頼りないほどの非専制為政者を頂く日本国はある意味で幸せだろう?