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社会断想

諸々の社会現象にもの申す
中高年者・定年退職者向け

テクノ・ジジーのためのフォーラム2回目

2005年10月26日 15時07分36秒 | 大定年時代
「テクノ・ジジーとババーのためのフォーラム」第2回
「テクノ・ジジーとババーのためのフォーラム」は小生が勝手につけたネーミングである。
正しくはフォーラム「団塊の世代 新たな挑戦」でその第2部パネルディスカッションでの概要と感想を述べる。

パネリスト は漫画家 弘兼憲史、NPOシニアSOHO普及サロン・三鷹 顧問の堀池喜一郎、NPO建築技術支援協会 事務局長 米田雅子の各氏とコーディネータは清家篤 慶應義塾大学商学部教授である。
以上各氏のそれぞれの発言の内、記憶に残ったものを列記する。
清家氏:若い婦人記者がさる著名人にインタビューに云った。
著名人が彼女に質問「貴女の父君はいかなる人か?」
彼女応えて曰く「花王会社で洗剤アタックを開発しています」
著名人は感歎しきりであったという。普通このような問いかけには「某々社で○○部長をしています」の類の答えが返って来るであろう。某々社が有名大企業なら尚更であろう。この話には後日談があり、清家氏が今度は花王のトップのさる人に、この話をしたところトップ氏曰く「花王にはこのような答えをする人が200人ぐらいいますよ」
会社を誇るよりも自分のしてきた仕事を誇れる人であって欲しい、特に定年者、これから定年を迎える人はかくあって欲しい。
堀池氏:会社を去って地域に帰って「只のオジサンにならないで欲しい、自分の得意技を生かして地域に貢献する只ならぬオジサン、オバサンでありたい」
米田氏:定年後は好きなこと、得意技を生かして社会に貢献して欲しい。しかし自分の好きなこと、得意技が分からない人が多いのが現実である。
50才ぐらいからこのことを意識し準備をして欲しい。
弘兼氏:私はまさに団塊の人である。団塊の人はその人数の多さによってトレンドを作ってきた。定年後も大消費者であることによって社会に充分貢献できる。
2007年問題の後2030年問題がある。この時期は現在の団塊人が死んでゆく。
死に場所は病院等でなく、自宅で死ねる宅死が出来るような社会にしたい。
以上各氏からはもっと沢山の示唆に富んだディスカッションがあったが小生の非才のため断片的に記すのみとなった。


テクノ・ジジー(ババー)のためのフォーラム

2005年10月25日 12時49分37秒 | 大定年時代
「テクノ・ジジーとババーのためのフォーラム」第1回
これは小生の勝手に名付けたネーミングである。正しくは「団塊世代  新たな挑戦ー生涯現役をめざして」フォーラムである。
10月24日東京日比谷のイイノホールで表題のフォーラムがあり、我がNPOテクノリンクの活動趣旨に沿う話なので出席してきた。
1000人は収容できるかと思われる会場はほぼ満席で、如何に団塊世代問題、定年後の生き甲斐問題についての関心の深さをうかがわせるものがあった。

第一部基調演説として 慶應義塾大学教授 清家篤氏の「年齢に関わりなく働ける社会に向けて」と題する講演があり、第2部として パネル・ディスカッション
「豊に生き生き 新たな選択肢」のテーマで「課長島耕作」で知られる漫画家 広兼憲史、NPO法人 シニアSOHO普及サロン・三鷹顧問 堀池喜一郎、NPO法人 建築技術支援協会 事務局長 米田雅子各氏、コーディネーター 前述の清家清氏によって行われた。このブログでは基調講演とパネルディスカッションで受けた私なりの受け止めと感想を2回に亘って述べたいと思う。

清家篤教授の話を中心に:
テクノロジーをもじってテクノ・ジジー(爺)と云う言葉があるそうである。
60才以上といえども若々しく、得意技(テクノロジー)をもって社会に貢献できる人達は沢山いるということか。
現在60才以上の人口は総人口の20%、2500万人である。これが 10年後には25%、3300万人になる。世界一の高齢者社会に突入する。
その高齢者社会はより若い層に依存し支えられるのではなくて、高齢者自身が支えなければならない時代がきている。
これについては幸いに日本は恵まれた条件を持っている。
一つは概して健康で平均寿命が長いことである。
次に高齢者の労働意欲が高いことである。これは先進諸外国に比べて歴然たる差を示すデータがある。
さてこの条件を生かすためには社会の仕組み、制度を変えなければならない。
現在の年功序列制の賃金制度、即ち加齢に伴って地位が上昇し賃金が上昇するシステムを変えないと企業の、特に大企業の定年延長や定年制度廃止の動き出てこない。それだけ年功序列制の賃金制度は企業に重荷になっている。
中小企業の現場では年功制のくびきはより少なく、リーゾナブルな賃金制度となっている例が多く、それ故に高齢者雇用の窓口は広いと思われる。
また被雇用者としてではなく、その得意技を生かして自立、自営を考えるのも大きな選択肢であろう。これには定年はない。決めるのは自分自身である。

以下小生の一言:テクノ・ジジーに関して第二部のパネラーの一人、堀池喜一郎の話では同氏の関係するNPO所属のテクノ・ジジー達が地域の子供に竹トンボの作り方を 教えている そうで、ジジーと地域の子供とのこのような組み合わせは外にない、或いは最初であるとのことであった。
チョット待って下さい。我が母校の電通大同窓のまさしくテクノ・ジジー連は地域の子供達に「オモチャ病院」の開業と「電子工作教室」を開催している。
ムキになって先陣争いをしているわけではないが、我がテクノ・ジジー OBのために一言。

NPOテクノリンク:
http://www.h7.dion.ne.jp/~tecno1
http://blog.goo.ne.jp/tecnolinc_001

唐津一氏の話 或るシンポジュームにて

2005年10月19日 05時51分48秒 | 大定年時代
目からウロコの唐津一氏の話 或るシンポジュームにて
先日OB人材活用推進シンポジュウムなる会が行われたので聴講してきた。
その中で唐津一氏の話が面白く、目からウロコが落ちたような気がしたので披露したい。
以下同氏の話の要約(受け取り間違いが有れば小生の責任)
1)日本の面積はは全世界面積の わずか0.3%にすぎないが、その経済力は世界の
15%を占めている。
2)そのよって来る源泉は世界一の技術力である。
日本が技術開発に掛ける金は16兆円(民間、官公を含めて)でGNPの3.2%である、ヨーロッパ平均では2.5%を凌駕している。
3)日本は今まで(10年前までは)物を大量生産し、それを大量に輸出してもうけてきた。しかし現在では内需の方が遙かに大きくなっている。
依然として大量生産→大量輸出で日本経済が成り立っていると考えている人が多いが間違いである。私も間違っていた。目からウロコである。
4)日本は変化する国である。その変化を促進しているのは新技術の開発である。

余談だが私は大学時代に非常勤講師として来られた同氏の講義、確か「公共企業体論」?を聴講したことがある。先生も若かった。

野川を歩いて深大寺まで 野川岸辺の路

2005年09月29日 17時53分08秒 | 大定年時代
野川岸辺の路
多摩川から別れて野川 が流れている。この野川に沿う遊歩道を調布市深大寺まで歩こうということになった。
電気通信大学OBで小田急沿線に住む人達が作っているOER会がある。その分科会の如きものに散歩会と写真会があり、散歩/写真撮影行を既に何回かこなしてきた。
参加者の平均年齢70才。
今回は小田急成城学園前 で集合し近くの野川遊歩道をたどって調布市の深大寺まで行き名物の蕎麦をを食べようというものである。
母校の電通大は直ぐ近くにあり 深大寺は馴染みと想い出の深い場所でもである。
天候は曇り空、ややひんやりとした気温だが、何とか雨にはなりそうもないとのことで長距離散歩にはむしろ絶好か。
私にとってこの散歩は同行の諸氏との会話によって雑学を仕入れる事と途上にある標識・道案内等にケチをつける趣味を満足させる効用がある。
ともあれ成城駅を出発、世田谷通りに出る。此処に歩道橋が架かっている。早速ケチ付け材料が見つかった。陸橋の名前はローマ字では「TAMA-ZUTUMI-HODOUKYOU」,漢字で「多摩堤歩道橋」となっている。問題はローマ字のTAMA-ZUTUMIである。
ワープロのローマ字かな漢字変換にこの綴りを入力しても「多摩堤」にはならない。
堤=DUTUMIでZUTUMIではない。以前「稲田堤」=INADADUTUMIをINADAZUTUMIと入力して稲田堤が出てこなくて苦労したことがある。
次に野川の入り口に到着。入り口にNOGAWA RIVERとある。うん、これはケチのつけようがない。もう修正している事と思うがTAMA RIVERやARA RIVERの類の標識とEDOGAWA RIVERの類が混在していることを発見、当時の建設省を腹の中でののしった事がある。
外国人を意識した標識だろうが、これではかえって混乱するだろう。
野川といえば、これまでジックリと側を歩いたことはなく、ずいぶん以前に(30年前ぐらいか)甲州街道から覗いたドブ川のイメージが先入観としてあったのだが、今や随分と綺麗になっていたのと桜並木の続く遊歩道ー岸辺の路ーが整備されていたのにはチョットびっくりした。花見の時は大変な賑わいだろう。
同行の一人YH氏曰く。野川沿いは今や高級住宅地のイメージで売り出しており、宅地建物分譲業者は「野川沿い」をキャッチフレーズにしている。
なるほど田園調布と比較しても川は天然のエアコンで夏はホタルも見られるだろうし自然豊富さは決して負けないだろうと思った。

流れる水も綺麗で流速もある。サギや鴨の類が浮かんでいる。
彼等が居着いているということは餌が、即ち小魚や水生小動物が沢山いるということだろう。
小魚は見えなかったが大型の鯉の群れが悠々と泳いでいる。
ふと疑問を持った。これらの鳥たちは渡り鳥なのか留鳥(定住する)なのか?である。
早速小生が秘かに物知り博士号を呈しているMJ氏に問いただすと、サギは留鳥、鴨は渡り鳥の種類もいる由。目の前の鴨はどちらの種類か分からないが、最近鳥も人間の横着さを見習ってか渡り鳥のくせに定住する奴もいるとのこと。
ついでに、これだけの川だからホタルが生息するだろうと質すと、ホタルの生息には絶対条件があるよし。それはホタルの幼虫の餌になるカワニナという貝が生息していることであり、そのカワニナの天敵がいないことである。この野川がその条件に合っているかどうかは調べなければ分からないと。
暫く歩いていると又疑問がわいた。いや正確には脳の奥深く潜んでいた10年ぐらい前からの疑問が川淵を歩いていて表に飛び出てきたのだ。
それは川の右岸、左岸は何で決めるの?というものである。
10年ぐらい前、多摩川の側道を散歩していて或る標識が目にとまった。
「此処は多摩川の右岸、河口より40キロ」というものである。
私はそれまでてっきり感覚的に左岸を歩いていると思っていたのだ。
右岸左岸は何で決めるの?疑問はそのまま仕舞込まれたまになっていた。
丁度直ぐ近くにいたYN氏、前記MJ氏に負けず劣らずの雑学博士、にその疑問をぶっつけてみた。即答である。水の流れに向かって右が右岸、左が左岸であるとのご託宣。
ウン、分かった。とすると前述の多摩川で出あった標識の文言「・・・・河口より40キロ」は「河口まで40キロ」とすべきではないかと私は思うのだが。
もっとも、この一行には本物の工学博士が2人いる事を付け加えます。
そうこうしてる中に甲州街道を横断。私の雑学仕入れの第一ステージが終わる。
目的地の深大寺はもうすぐだ。
続く 次は深大寺植物公園

LLPは起業の起爆剤になるか?

2005年09月22日 15時03分48秒 | 大定年時代
LLP(有限責任事業組合)は起業ブームの起爆剤になるか?
私の所属するパイオニアベンチャーグループ(PVG)の9月例会でLLP(有限責任事業組合)の解説セミナーが行われた。解説者は関東法律事務所の中園繁克氏(弁護士、中小企業診断士)である。もっともLLPについてのセミナーを聴講するのは私にとっては2度目のことである。
最初のセミナーは中小企業基盤整備機構主催であった。
なにやら新しい法律が出来、その法律によれば「簡単手軽に起業出来るのでこのシステムを使って大いに起業しなさい、日本の産業ひいては社会の活性化に一役買ってください云云」といったニューアンスでのマスコミの触れ込みにつられて参加してみたのだ。
しかしあまり良くは分からなかったのが事実であった。
そこで PVGでもLLPのセミナーを行うというので再び出かけたわけである。
中園先生の広範囲に亘る解説をここで要約するつもりはないし、出来もしないが、私なりに理解できたことは何はともあれ「従来の会社組織つまり株主・経営者・従業員・利害関係者等の枠組み概念から離れないことにはこのLLPは理解できない」ということであった。
ともあれ従来の会社設立に比べれば起業にかかる手続きと費用は軽便らしい事も分かった。そこで自分自身が何人かの仲間を集めてLLPを結成することを想像してみた。
成立要件である組合契約書に盛り込む出資での、現金、知的財産 、知的労力の提供等の評価における合意形成、利益配当(うまく儲かった場合だが)の配分の予めの合意、将来の資金調達(難しそう)等あれやこれや考えると私なりの形はこうだ。
1)ごく少人数の気のあった友人で且つ直ぐに欲を出さない人たちの集まり
2)最長2年ぐらいで目途の立つプロジェクトにする
3)外部からの組合員の増加や資金調達を必要としないプロジェクト 
つまりこぢんまりと楽しく仕事をする事を目ざす。
ということで、若い人なら起業の勉強台、定年レベルの人たちには生き甲斐作りと割り切ったら良いと思う。
しかし組合員は平等とはいえリーダーは必要ではないか?リーダーシップと独裁の非をどうバランスさせるか?
いずれにしても出来たてほやほやの法の下での試行錯誤が続き、徐々に完成に近づく事を願うのみである。

匠の技をどこまでプログラミング出来るか?

2005年09月20日 11時01分20秒 | 大定年時代
熟練の技はプログラミング出来るか?
団塊の世代が大量に定年退職を始める2007年まで後1年有余である。
そこで熟練工、熟練技術者によって蓄積された技能・技術が失われるとの危惧の声が上がっている。
そこで若手への技能継承の手段として熟練工の腕と知恵と感をデータベース化しておこうという計画がある。
新聞報道によると経済産業省は 2006年度予算でソフト開発費17億円を要求。
独立行政法人産業技術総合研究所が中心になり、鋳物、溶接、旋盤加工、メッキ及びレーザー溶接の5種類のソフトを開発し。この成果を業界団体を通じて中小企業に配布するというものである。
素人考えでは一見良さそうに見えるが、このソフトが果たしてどこまで匠の技を再現出来るか?
或る程度の時間をかけざるを得まい。匠が長い習練の時間をかけて今の腕を磨いたように。

82才現役コンサルタント

2005年09月15日 12時50分38秒 | 大定年時代
82才の現役コンサルタント
つい最近、2007年での大量定年退職問題について話し合う小さな私的会合があった。
その時、出席者の一人から話されたあるトピックスに感銘を受けた。
「知り合いに82才の現役コンサルタントがいる。そのコンサルタントは中小企業の技術コンサルをしている。クライアントにおいて商品または技術開発上で問題に遭遇すると 、自宅の研究室で試作品を手作りし、クライアントに持ち込み、社長はじめ関係社員と具体的な検討をくわえる。社長の信頼は大変なものである」というものである。
世間の常識で云えば高齢の部類に入るのだが、問題の解決に具体的な手法を取る、その瑞々しい発想には感銘を受ける。
年は関係ないのだと改めて思う。

中小企業白書斜め読み

2005年08月26日 15時06分45秒 | 大定年時代
中小企業白書 斜め読み 特に中小企業と高齢者就業の関係
このほど発行された2005年版中小企業白書を斜め読みした。
一番関心のある所は60才以上の年齢層の就職、就業と中小企業の関係である。白書はいう。
1)中小企業は、60才以上と女性に雇用の機会の門戸を比較的広く開放している。つまり女性及び高齢者が就職しやすい。又は継続就業が比較的容易に行われている。
この傾向は企業規模が小さいほどよく現れている。
2)最近は雇用者のリスク回避志向が高まり、自営業開業が減少するばかりであるが、そのなかで高齢自営業者は逆に増加している 。また女性の開業意欲は高まっている傾向が見られる。
ここで高齢者は大体60才以上と白書はしているが、私はこの高齢者の規定には賛成できない。私の周りにいる60才は若々しく高齢者お言葉はそぐわない。
ともあれ、2007年からの団塊世代の大量定年退職問題の一つの回答は再就職先として中小企業を優先選択肢とすることであろう。
また腕に覚えのある人は独立・自営の道を考えてよいと思う。
創業のための法的、制度的整備はスタートアップを容易にしている時代である。

カーブアウトは三振?

2005年08月22日 16時34分28秒 | 大定年時代
カーブアウト
「カーブアウト」そそっかしい 人は野球でカーブ球に引っかかり三振したことと間違えるのではないか?
つい先日A日刊紙の一面にこの「カーブアウト」なる言葉が大きく躍っていた。
何事ならんとこの言葉の意味を解説している囲み記事を読んでみる。
カーブアウトcarve out は或る固まりからその一部を切り出すという意味である。
企業が戦略的に技術や開発者を別組織に出す、即ち切り出すわけである。
切り出す事業や技術は親企業本体では規模が小さく事業化しにくいものが想定される。
従来技術者が社外に出て独立する形はスピンオフ又はスピンアウトと呼ばれているが、元企業の支配力が強く、元企業えの依存性が高いか、その逆に完全に離脱するかである。
カーブアウトは第三の道として、親企業の支援はあるもののその出資比率は少なく、むしろファンド等の第三者に多く出資して貰い、なまじ親企業の制約を無くし自由に経営して貰う、成功したら親企業がその事業を買い戻す事もある。
カーブアウトに対するファンドも次々に設立されているようである。又カーブアウトを実際に運営する組織として、会社法による会社以外に、最近発効したLLP(Limited Liable partnership)も有力であるとしている。
いずれにしろ今は創業・独立には制度的に、立法的に追い風ではあるが、うまく利用するのはあくまでも創業者・独立者である。

2007年技能継承問題の或る調査について

2005年08月19日 09時42分29秒 | 大定年時代
よく分からん・・・2007年技能継承問題
2007年に団塊の世代(昭和22年~26年生まれ)の定年退職が始まる。
そこで産業界の各分野、特に製造業、建設業等でスムースな技能継承が行われるかどうか、換言すれば技能の断絶が起こるのではないかと危惧されている。
ところが大阪市信用金庫が今年7月時点でのアンケート調査の結果、どうにも理解しがたい結果がでている。
大阪市信用金庫が「中小企業における2007年問題の影響等」と称する、同金庫取引先(大阪府一円)1200社余の中小企業から得たアンケート7月実施の結果である。
その中で
A1)基幹的な技術・技能が団塊の世代に偏在している との回答が80%程度あった。
A2)基幹的技術・技能の伝承は順調に進んでいるかとの問いには70%が順調に進んでいないという回答であった。
A3)且つその理由の内40%が継承する相手の若手がいないとの答えである。
これに対して同金庫は基幹的技能確保のために
B1)高齢者を積極的に採用するか?
B2)定年者の雇用を延長するか?
B3)若手の採用についての積極性は
との設問に対して
B1)の高齢者積極的採用は全体の2%程度の答えであり、高齢者採用には否定的
B2)の定年者の雇用の延長は40%である。
B3)若手の採用には積極的であり60%があくまでも若手を確保したいとの答えである。
以上の設問とその答えから 「技能・技術伝承に困っているのか?」と素朴な疑問が起こる。40%の定年延長者を以て賄えると考えているのか?
この調査結果の統計数値からは一見矛盾した結果が出ているようであるのは私の浅読みか?誰か教えて下さい。
定年技術者の再就職・就業のお手伝いをしているNPOとして大変気になる話です。