紅色ダイヤ
<「仮名がトンで漢字がツーさ!」
「何だいそれは?」
私はますます分からなくなりました。
「困るなあ電信符号だよ!」
こう言われて私は初めてなるほどと思いました。トンは電信符号の―、ツーは――で、しかも、文字はトンツーの五つ以下から成っていることを私は思い出しました。
このとき書生の青木が小さい書物をもって入ってきました。見るとその表紙に『電信符号』と記されてありました。
「兄さん、仮名をトンにし、漢字をツーにして、早く、この十二組の文字を書き直して、どういう仮名文字に相当するか検(しら)べてください」>
・小学生のころ、少年雑誌に載っていた探偵小説を夢中になって読んだ記憶がある。最近、推理する心がなくなってきたと思う。あまりに情報量が多いと、逆に推理する心が薄れてしまうようだ。
*初出:「子供の科学 一巻三号~二巻二号」
1924(大正13)年12月号~1925(大正14)年2月号
<「仮名がトンで漢字がツーさ!」
「何だいそれは?」
私はますます分からなくなりました。
「困るなあ電信符号だよ!」
こう言われて私は初めてなるほどと思いました。トンは電信符号の―、ツーは――で、しかも、文字はトンツーの五つ以下から成っていることを私は思い出しました。
このとき書生の青木が小さい書物をもって入ってきました。見るとその表紙に『電信符号』と記されてありました。
「兄さん、仮名をトンにし、漢字をツーにして、早く、この十二組の文字を書き直して、どういう仮名文字に相当するか検(しら)べてください」>
・小学生のころ、少年雑誌に載っていた探偵小説を夢中になって読んだ記憶がある。最近、推理する心がなくなってきたと思う。あまりに情報量が多いと、逆に推理する心が薄れてしまうようだ。
*初出:「子供の科学 一巻三号~二巻二号」
1924(大正13)年12月号~1925(大正14)年2月号
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます