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TAOコンサル『市民派アートコレクターズクラブ』

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ボナノッテのダンテ神曲展オープニングパーティー

2006年11月09日 | 注目の現代美術作家と画廊散歩
 チェッコ・ボナノッテはイタリアの彫刻家である。ローマ美術学校卒業後ローマで制作活動を続けているが、2000年にはヴァチカン美術館新正面入口にブロンズの大扉を完成させた。その後も、パリのリュクサンブール美術館の大扉の制作をてがける他、ドローイング『ダンテの神曲シリーズ』を制作。この作品はウフィッツィー美術館に収蔵されたが、日本では3点のうちの1点を久光製薬が所蔵しているとのことである。
 今回、この『ダンテ神曲シリーズ』がイタリア文化会館で開催されることになり、ヒロ画廊代表藤井公博氏から11月9日のオープニングパーティーにご招待いただいた。オープニングには作家本人も出席、イタリア大使、或いは彫刻展を企画したことのある奈良薬師寺の松久保秀胤氏の挨拶もあり、盛大なものであった。展示作品は神曲の地獄・煉獄・天国の3編をテーマにしたドローイング103点とブロンズ3点であった。     
 セレモニーの後、帝京大学の藤谷道夫氏によるダンテの神曲のレクチャーやヴィットリオ・ガスマンによる神曲の朗読映像鑑賞などのイベントもあり、ダンテの神曲の奥の深さを知るいい機会でもあった。勿論、イタリアワインやイタリア料理も豪勢かつ美味で、なかなかのパーティであった。藤井社長に感謝。
 なお、展覧会の企画協力はヒロ画廊であったが、若い頃からこのボナノッテ一筋に画廊経営を続けてきたという藤井氏に敬服するとともにエールを送りたい。この12月に、箱根の森美術館でいよいよその彫刻展が開催されるとのこと、楽しみである。(山下透)


  作品ブロンズレリーフ     作家ボナノッテ氏


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