翌朝、お父さんが仕事に出かけた後で、朝ごはんの後片付けをするお母さんの側に行って、聞いてみた。
「お母さん。あのね。お父さんの出した問題。本当に答えがわからないんだ。お母さんなら知っているでしょ。だから教えて。」
「だ~めっ。それはむつきへの問題って言ったでしょう。お父さんもね、むつきが考えて答えてくれる事を待っているんだから、簡単に答えを出そうとしたらいけない。きっとお父さんもがっかりするよ・・・。それにね、お母さんもお父さんの事をすべて知っているわけでもないのよ。」
僕はわけが分からず、「えっ!」と、声を出してしまった。するとお母さんは、
「おどろいた? お父さんの事は好きだけどそれはまた別なのね・・・。」
お母さんはゆっくりと考えながら、話しを続けた。
「・・・。上手く説明できないけれど、夫婦ってそういうとこもある物なのよ。きっと、大人になったらわかる時が来ると思う・・・。だからね、お父さんの事を全部しらなくても、お父さんの事を尊敬しているから、わからないところがあったってぜんぜん平気なの。」
自信たっぷりにそう言って微笑んだ。
「ふーん。そんなものなの?」
「そんなものよ。」
「でも、犬の事は分かっているでしょ?」
僕は、どうしてもその理由が知りたくてがんばって聞いてみた。でもお母さんはニヤニヤするだけで大切な事は話してはくれそうに無い。
「むつき~。ずるはいけないぞ~っ。」
「やっぱりだめ?」
「とうぜんです。だってお父さんとの約束でしょう。」
「うっ!」
僕にはもう返す言葉がなくなっていた。
「まだ答えを探す手段は沢山あるでしょう?思ったことを全部やりつくして、それでもわからなかったらヒントをあげる。」
「ほんとに!約束だよ!」
「答えが探せなくなってからだよ。それが絶対条件。」
「うん。わかった。がんばって探してみるよ。」
僕はまた、答えを探す事にした。
「お母さん。あのね。お父さんの出した問題。本当に答えがわからないんだ。お母さんなら知っているでしょ。だから教えて。」
「だ~めっ。それはむつきへの問題って言ったでしょう。お父さんもね、むつきが考えて答えてくれる事を待っているんだから、簡単に答えを出そうとしたらいけない。きっとお父さんもがっかりするよ・・・。それにね、お母さんもお父さんの事をすべて知っているわけでもないのよ。」
僕はわけが分からず、「えっ!」と、声を出してしまった。するとお母さんは、
「おどろいた? お父さんの事は好きだけどそれはまた別なのね・・・。」
お母さんはゆっくりと考えながら、話しを続けた。
「・・・。上手く説明できないけれど、夫婦ってそういうとこもある物なのよ。きっと、大人になったらわかる時が来ると思う・・・。だからね、お父さんの事を全部しらなくても、お父さんの事を尊敬しているから、わからないところがあったってぜんぜん平気なの。」
自信たっぷりにそう言って微笑んだ。
「ふーん。そんなものなの?」
「そんなものよ。」
「でも、犬の事は分かっているでしょ?」
僕は、どうしてもその理由が知りたくてがんばって聞いてみた。でもお母さんはニヤニヤするだけで大切な事は話してはくれそうに無い。
「むつき~。ずるはいけないぞ~っ。」
「やっぱりだめ?」
「とうぜんです。だってお父さんとの約束でしょう。」
「うっ!」
僕にはもう返す言葉がなくなっていた。
「まだ答えを探す手段は沢山あるでしょう?思ったことを全部やりつくして、それでもわからなかったらヒントをあげる。」
「ほんとに!約束だよ!」
「答えが探せなくなってからだよ。それが絶対条件。」
「うん。わかった。がんばって探してみるよ。」
僕はまた、答えを探す事にした。