それからずっと考えていたけれど、なかなか答えが見つからなかった。僕にわからないのは犬を飼っていないからかもしれない。それなら犬を飼っている人に聞けばわかると思った僕は早速次郎君に同じ質問をしてみた。
「犬を飼う事で大切な事ってどういうことなの?」
「んっ? 犬を飼う事になにかあるの?」
「えっ。なにもないの?」
「なにもないよ。プレゼントに買ってもらっただけだからさ。それに父さんも母さんも喜んでたよ。」
「えーっ。それでおしまい? 」
「それでおしまいって、それ以外に何があるのさ。」
そう言われてとても困ってしまった。やっぱり僕のお父さんは少し変なのかなと思いながら、
「お父さんにね、犬を飼う事で大切な事ってなにかと言う問題を出されているんだ。」
そう言うと、次郎君は腕を組んで「うーん。わからないなぁ。何か理由でもあるのかなぁ」と考え込んでしまった。すると僕の横で話を聞いていた吉行君はさらりと、
「それは、家族の一員になるって事だよ。」
と、得意げに答えた。その答えに僕と次郎君は
「うぉっ。よしゆき。すげーな。」
と、感心した。
それを聞いた吉行君は
「あたりまえだよ。そんなの簡単だぜ!」
と、自信満々だったから僕も次郎君も吉行君の答えを信じていた。
その夜、ご飯を食べ終わった後、僕はお父さんに「答えがわかったよ。」と言うと、お父さんは、うれしそうに「ではお答えをどうぞ!」と言った。僕は自信満々に、
「家族になると言うことです!」
と、言うとお父さんは、
「おしい。近いけれど正解ではないです。」
そう言って、お母さんとうれしそうに見つめ合っている。いったいなんだろう。ますます謎が深まってしまった。それでも、犬を飼うためなのだから諦めずに考えようと思った。
「犬を飼う事で大切な事ってどういうことなの?」
「んっ? 犬を飼う事になにかあるの?」
「えっ。なにもないの?」
「なにもないよ。プレゼントに買ってもらっただけだからさ。それに父さんも母さんも喜んでたよ。」
「えーっ。それでおしまい? 」
「それでおしまいって、それ以外に何があるのさ。」
そう言われてとても困ってしまった。やっぱり僕のお父さんは少し変なのかなと思いながら、
「お父さんにね、犬を飼う事で大切な事ってなにかと言う問題を出されているんだ。」
そう言うと、次郎君は腕を組んで「うーん。わからないなぁ。何か理由でもあるのかなぁ」と考え込んでしまった。すると僕の横で話を聞いていた吉行君はさらりと、
「それは、家族の一員になるって事だよ。」
と、得意げに答えた。その答えに僕と次郎君は
「うぉっ。よしゆき。すげーな。」
と、感心した。
それを聞いた吉行君は
「あたりまえだよ。そんなの簡単だぜ!」
と、自信満々だったから僕も次郎君も吉行君の答えを信じていた。
その夜、ご飯を食べ終わった後、僕はお父さんに「答えがわかったよ。」と言うと、お父さんは、うれしそうに「ではお答えをどうぞ!」と言った。僕は自信満々に、
「家族になると言うことです!」
と、言うとお父さんは、
「おしい。近いけれど正解ではないです。」
そう言って、お母さんとうれしそうに見つめ合っている。いったいなんだろう。ますます謎が深まってしまった。それでも、犬を飼うためなのだから諦めずに考えようと思った。