硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

多感な時期の欲望と希望

2013-10-12 08:35:52 | 日記
テレビのニュースを観ると、ストーカー殺人の事件についてかなりの時間を使って報道している気がします。
そして、どうしてここまでこの事件について煽るのかその実態がネット上のあちこちで論じられ取り扱われている。

そして僕はこの事件に関してとても憂鬱な気分になります。この話題に触れると気持ち悪くなります。
でも、思った事を述べておこうと思います。

二人が出会い、ある限定された価値観の共有が二人を親密にし、濃密な日々のなかで快楽に身を焦がし、少しずつ生じた心と体の乖離に違和感を感じ、力技で反発した結果が現在の状態であるように思う。

少年は、自身の未熟さを自身を大きく見せることで隠し、少女は自身の未熟さを自ら否定して、無理やり大人になろうとしていた。

そんな二人が出会ったのであるから、この結末は必然であったのかもしれない。ただ、科学の進歩は未熟さを補ってはくれない。
人の欲望は移行するものであるから、誰かが彼らの欲望を弄ぶだろう。


彼らが信仰していたもの、もしくは親が信仰していたものは、少年少女にとって無意味なものであったのだろうか。

それとも、蛇に唆され善悪の知識の木から成る実を食べてしまい、「エデンの園」から追放されてしまったのだろうか。


その際に、神は女にこう仰せられた。

「わたしは、あなたのうめきと苦しみを大いに増す。あなたは、苦しんで子を産まなければならない。しかも、あなたは夫を恋い慕うが、彼はあなたを支配する事になる。」

亡くなった少女の原罪が赦される事を祈るばかりである。