硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

「大きな木」という絵本

2012-12-05 19:36:05 | 日記
職場の本棚に「大きな木」という絵本があった。訳は村上春樹氏。村上氏の名前にひかれ何気に手に取り表紙をめくる。

成長してゆく少年と「リンゴの木」の話。ほのぼのとした展開に思わずほほが緩む。しかし、ページを開くたびにほのぼのとした心持が消えてゆく。かわいい絵と短い文章はあっという間に僕をその世界に引き込んでいた。そして、最後のページに辿り着いたとき、思わず涙腺が緩みそうになった。

遺憾と思いつつ、村上氏のあとがきを読む。「大人の人も子供も何度も読み返してほしい」というメッセージが心に響いた。

なんだろうこの絵本。とても気になったので、早速ググってみる。

レビューを読んでみると、泣いてしまったという人が結構いて安心(笑)

また、最初に訳された方の方が善いというレビューも見られ、これにも興味がわく。

これは自身で購入し、読み込むしかないですね。

リンゴの木は本当に幸せだったのか。少年は最後まで心を痛める事はなかったのか何度も読めば、それがわかる日が来るのだろうか。

いや、わかるのではなくて、木の気持ち、少年の気持ちが身体化したとき、人として少し成長しているのではないかと思う気がするのです。

総じてこの絵本を好きな人って、きっと心の優しい人なんだろうなぁと思うのです。