硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

国政。

2012-12-16 20:30:43 | 日記
開票が始まりましたね。どうやら、与党が変わりそうです。しかし、それで本当に住みやすい国が出来るのかは誰にもわかりません。

だから、少しだけ思っている事を述べておきます。

たくさんの政党が生まれたのは、様々なところで「誰かがなんとかせねばならない」という問題があるからだと思うのです。

様々なところで様々な問題がある事は、問題が多様化しているという事。そして、政党が多いのは多様化した問題の先端から声を出せることができているという事である。

戦中を生きてきた人たちの証言に耳を傾けると、あの時代の言論統制は本当に厳しいものだったそう。

もし、国が一つの問題を解決しようとするならば、再び言論は力によって統制されるだろう思うのです。

でも、そうではない。言論は表面上自由を確保できている。これは平和の証であるといえよう。


しかし、仕事でも趣味でもそうだけれど、3年という月日で成し得る事は、「その基礎ができる」だけだと思う。

複雑極まりない政治という怪物が相手ならば、基礎の構築すらも危うい。

三年で実がなるのは、桃栗くらいなものである。

しかし、多くの人が求めているのはスピード感のある政治であろうから、実がなる前に腐り落ちてしまうか、早熟のまま実を摂取されるかのどちらかである。早熟のままでは本当の旨さは味わえないし、きっと味わいのない実としてしか認識されないままだろう。効率よく貨幣が動いてゆく事を多くの人が望んでいる以上、牛歩のような進歩は対象的なので理解してもらえないのだと思う。

民主党が支持政党というわけではないけれど、もっと時間を掛けなければその本質が見えてこないと思う。

多くの問題に対して腰砕けすることなく粛々と進めたタフさ、選挙のタイミングは絶妙であったし、負け戦をかってでた野田さんはいい政治家だと思うだけに、少々残念に思うのです。