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映画の王様

映画のことなら何でも書く

『ハンガーゲーム0』

2023-11-25 15:16:56 | 新作映画を見てみた

『ハンガーゲーム0』(2023.11.24.角川試写室)

 反乱を起こした12の地区を戒めるため、毎年各地区から1人ずつ選ばれた少年少女が最後の1人になるまで殺し合う「ハンガー・ゲーム」。記念すべき第10回の新しい試みとして、にえの教育係に任命された18歳のコリオレーナス・スノー(トム・ブライス)は、貧しい境遇から抜け出すべく優勝を目指す。

 だが、彼が担当することになったのは、最も弱い第12地区出身で“歌”を唯一の武器とする少女ルーシー・グレイ(レイチェル・ゼグラー)だった。

 スーザン・コリンズのベストセラー小説を映画化したヒットシリーズ「ハンガーゲーム」の前日譚。シリーズ第1作の64年前を舞台に、ドナルド・サザーランドが演じた独裁者コリオレーナスの少年時代を描く。
 
 「ハンガー・ゲーム」シリーズのフランシス・ローレンス監督が引き続きメガホンを取り、マイケル・レスリーとのマイケル・アーントが脚本を担当。

 前日譚といっても、もはや後日譚の方の記憶がおぼろげなので、途中でつながりを探すのを諦め、まっさらな映画として見ることにした。それにしてもこのしんねりむっつりとした話(スノーの葛藤)を暗い画面で2時間半以上見せられるのはきつい。正直なところ、何度か睡魔に襲われた。

 ピーター・ディンクレイジやビオラ・デイビスが怪演を見せるが、歌姫と呼ばれるルーシーのキャラクターが浮いていて、かえって興をそがれるところがあった。

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『ハンガーゲーム2』

2023-11-25 08:45:55 | 映画いろいろ

『ハンガーゲーム2』(2013.12.10.角川試写室)

 近未来、独裁国家バネムが毎年開催する「ハンガーゲーム」とは、支配下の12の地区から若い男女を一人ずつ選び、最後の1人になるまで戦わせるサバイバルゲームのこと。原作スーザン・コリンズ、監督フランシス・ローレンス、脚本サイモン・ボーフォイ、マイケル・アーント。

 ヒロインのカットニス・エバディーン役のジェニファー・ローレンスが不思議な魅力を発散。若手のジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ベテランのフィリップ・シーモア・ホフマン、スタンリートゥッチ、アマンダ・ブラマー、大ベテランのドナルド・サザーランド(独裁大統領役)が共演。ローレンスとのアンサンブルがなかなか面白い。とはいえ、4部作の2作目だから、どうしても話が尻切れトンボになるのは否めない。

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『エクソシスト 信じる者』

2023-11-24 23:30:36 | 新作映画を見てみた

『エクソシスト 信じる者』(2023.11.24.東宝東和試写室)


 
 カメラマンのビクター(レスリー・オドム・Jr.)は、12年前に地震で妻を亡くし、娘のアンジェラを1人で育てている。ある日、アンジェラが親友のキャサリンと一緒に森へ出かけたまま行方不明になってしまう。

 3日後、2人は無事に保護されるが、どこか様子がおかしく、突然暴れたり叫んだりと常軌を逸した行動を繰り返す。ビクターは50年前に同じような経験から愛娘のリーガン(リンダ・ブレア)を守り抜いた過去を持つクリス・マクニール(エレン・バースティン)に助けを求め、悪魔払いの儀式を始めるが…。

 『エクソシスト』(73)の正統な続編で、50年後の現在を舞台に、悪魔にひょう依された2人の少女が見舞われる恐怖を描く。製作はブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラム、監督は「ハロウィン」シリーズのデビッド・ゴードン・グリーン。アン・ダウド、カントリー歌手のジェニファー・ネトルズほかが共演。

 これまで、『エクソシスト』関連のさまざまな映画が作られてきたが、正統な続編はこの映画が初めてなのだとか。ということはジョン・ブアマン監督の『エクソシスト2』(77)も“なかったこと”になったのか(確かに難解な映画ではあったが…)。

 50年前も今も、キリスト教について無知なことに変わりはない。だからこの映画についても、宗教的な深い部分はよく分からないのだが、黒人のシングルファーザー、2人の少女への悪魔のひょう依(どちらを生かすかの選択を迫る)、4つの信仰の指導者(カトリック教会の神父、ペンテコステ派の牧師、ヒーリング、パプテスト教会の牧師)が悪魔払いで共闘するなど、いかにも現代風の設定がなされている。そこが50年前とは大きく違うところだ。

 というわけで、いろいろと頑張ってはいるのだが、これを見ると『エクソシスト』のウィリアム・フリードキンの演出やオーウェン・ロイズマンのカメラワーク、そしてマイク・オールドフィールドの「チューブラベルズ」の音楽効果がいかにすごかったのかに改めて気付かされる。

 とはいえ、オリジナルとこの映画をつなぐ役割を果たしたのはやはりバースティンの存在。何でも、彼女が共同社長を務める「アクターズスタジオ」への支援が条件での出演だったらしいが、彼女の登場に合わせて「チューブラベルズ」が流れると、50年前を思い出して一瞬目頭が熱くなった。そしてラストでは…。これだから年寄りは嫌だねえ。


『エクソシスト』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7ada4409decbc81d3fdadffe59e0b37a

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【ほぼ週刊映画コラム】『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』『首』

2023-11-24 11:25:10 | ほぼ週刊映画コラム

共同通信エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
関西にもひどい地域格差が…『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』
戦国版の「アウトレイジ」『首』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1413197

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「BSシネマ」『ゼロの焦点』

2023-11-24 07:30:37 | ブラウン管の映画館

『ゼロの焦点』(09)

新日本風土記「松本清張 昭和の旅」『ゼロの焦点』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9212b7484a9b0ed60f02359757147f91

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『ポッド・ジェネレーション』

2023-11-22 11:52:29 | 新作映画を見てみた

『ポッド・ジェネレーション』(2023.11.21.オンライン試写)

 AIが発達した近未来のニューヨーク。ハイテク企業で働くレイチェル(エミリア・クラーク)は、大企業のペガサス社が提案する、出産までの10カ月間、持ち運び可能な卵型ポッドで赤ちゃんを育てるという、新しい妊娠方法に心が動く。

 だが、植物学者として自然界の多様性を守るべく日々奮闘しているパートナーのアルビー(キウェテル・イジョフォー)は、自然な形での妊娠を望んでいた。

 やがてペガサス社の子宮センターを見学したレイチェルは、ポッド妊娠への思いを募らせ、彼女の気持ちを知ったアルビーも不承不承同意する。2人はポッド妊娠ならではの不安や困難に直面しながら、手を取り合って進んでいくが…。

 卵型のポッドで赤ちゃんを育てるという、新時代の妊娠と向き合うカップルを描いたSFコメディ。主演のクラークが製作総指揮にも名を連ね、ソフィー・バーセスが監督を務めた。ベルギー、仏、英の合作。

 SFの形を借りて、ユーモアを交えながら、人間が卵(ポッド)で赤ん坊を育てるという皮肉を描き、AI音声アシスタントが家での生活の全てをサポートし、セラピーも行うような世界は果たして幸せなのかという疑問を提示する。最初は懐疑的だったアルビーが、むしろレイチェルよりもポッドに絆を感じるようになるという図も面白い。

 妊娠や子育てについて、男女の立場や役割について、あるいはAIとの関りについてなど、いろいろなことについて考えさせる、なかなかの秀作。

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『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』

2023-11-22 08:02:04 | 新作映画を見てみた

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(2023.11.10.丸の内ピカデリー.完成披露試写会)

 人々を幸せにする「魔法のチョコレート」を作り出すチョコレート職人のウィリー・ウォンカ(ティモシー・シャラメ)は、亡き母(サリー・ホーキンス)と約束した世界一のチョコレート店を開くという夢をかなえるため、一流のチョコレート職人が集まる町へやってくる。

 ウォンカのチョコレートはまたたく間に評判となるが、町を牛耳る「チョコレート組合」から、その才能をねたまれ邪魔をされる。さらに、ある因縁からウォンカをつけ狙うウンパルンパ(ヒュー・グラント)というオレンジ色の謎の小さな紳士も現れ、事態はますます面倒なことに。それでもウォンカは町にチョコレート店を開くために奮闘する。

 ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の『チャーリーとチョコレート工場』(05)に登場した工場長ウィリー・ウォンカの始まりの物語を描くファンタジーミュージカル。オリビア・コールマン、ローワン・アトキンソンら、演技派俳優が共演。監督は「パディントン」シリーズのポール・キング。

 英米の合作で、原作のロアルド・ダール、監督のキングをはじめ、グラント、ホーキンス、コールマン、アトキンソンは皆イギリス人。それ故、この映画の後日談に当たるアメリカ人のバートンやデップを中心に作られた『チャーリーとチョコレート工場』よりも、イギリスらしさを色濃く感じさせる。

 どちらかといえば、雰囲気はイギリス製ミュージカルの『オリバー!』(68)や、『夢のチョコレート工場』(71)の方が近いかもしれない。何しろ主題歌「ピュア・イマジネーション」のオリジナルは、『夢のチョコレート工場』で元祖ウォンカ役のジーン・ワイルダーが歌ったものだ。ただし、色遣いの面白さ、鮮やかさは『チャーリーとチョコレート工場』に通じるものがある。

 シャラメが魅力的なウォンカ像を構築。グラントのウンパルンパも傑作。ミュージカル映画としても楽しめる。この映画のラストを見ると、続けて『チャーリーとチョコレート工場』や『夢のチョコレート工場』が見たくなる。


『チャーリーとチョコレート工場』『夢のチョコレート工場』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ad1f4ea65ec0ceb92a6e7b6ce2f2ed24


『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』マジカル・チョコレート・ナイト
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/13fbaf3f7f76b55eddf4066fa94a2d8d

 

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「BSシネマ」『小説家を見つけたら』『バガー・ヴァンスの伝説』

2023-11-22 07:15:12 | ブラウン管の映画館

『小説家を見つけたら』(00)(2001.6.23.ヴァリグ・ブラジル航空)

 ニューヨーク、ブロンクスでバスケットボール選手を夢みる高校生のジャマール(ロブ・ブラウン)は、実は文章を書くことに優れた才能を持っていた。ある日、彼は仲間にそそのかされて、アパートの窓からいつも彼らを見ている謎の老人(ショーン・コネリー)の部屋に忍び込むが…。

 世間と隔絶した暮しを送る偏屈な作家と、文才豊かな黒人青年との友情を描く心温まる人間ドラマ。監督はガス・バン・サント。


 初めてこの映画を見たのは、ロサンゼルスから帰国する飛行機の中だった。初の海外旅行だったので思い出深い。その時、一緒に見たのは、ローラ・リニー主演の『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』(00)と、ロバート・レッドフォード監督の『バガー・ヴァンスの伝説』(00)だった。


『バガー・ヴァンスの伝説』(2011.5.6.)

 映画自体の出来は、ミハエル・バルハウスの撮影を除けば今一つ。こちらがゴルフになじみがないせいもあるのだが、本来魅力的でなければならないはずのウィル・スミス扮する不思議なキャディの存在感が薄いのが、この映画の最大の弱点だろう。

 そのため、『ナチュラル』(84)(これもレッドフォード!)や『フィールド・オブ・ドリームス』(89)のような、気持ちのいいほら話にはならなかった。

 それにしても、今見ると当然のことながら、ウィル・スミスもマット・デイモンもシャーリーズ・セロンもみんな若いなあ。ノンクレジットだが、名優ジャック・レモンが最初と最後にちょっと登場する。



 

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『ウィッシュ』

2023-11-21 14:02:38 | 新作映画を見てみた

『ウィッシュ』(2023.11.13.TOHOシネマズ六本木ヒルズ.完成披露試写会)

 どんな願いもかなうと言われているロサス王国。魔法を操り国を治めるマグニフィコ王(声:クリス・パイン)は、国民から慕われているが、城で働くことになった17歳のアーシャ(アリアナ・デボーズ)は、国民が王を信じて捧げた願いのほとんどはかなえられないことを知ってしまう。

 アーシャが、人々の願いを救いたいと、夜空の星に祈ると、空から魔法の力を持った願い星の「スター」が舞い降りてくる。アーシャは、スターの魔法で話すことができるようになった子ヤギのバレンティノらとと共に人々の願いのために王に挑む。

 ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念して製作された長編アニメーション。新たなディズニー・ヒロインのアーシャを主人公に、魔法の王国の真実を知ってしまった彼女が起こす奇跡を描いたファンタジーミュージカル。

 監督は「アナと雪の女王」シリーズのクリス・バックとファウン・ビーラスンソーン。脚本はジェニファー・リー。音楽はジュリア・マイケルズ。

 ディズニー100周年記念映画ということをあまり感じさせない映画だと思って見ていたら、スターの存在がタイトルを象徴するばかりでなく、『ピノキオ』(40)の主題歌であり、ディズニーの代名詞ともいえる「星に願いを=When You Wish upon a Star」をフィーチャーしたものだと気付いた。

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『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』マジカル・チョコレート・ナイト

2023-11-21 12:48:56 | 仕事いろいろ

  映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』マジカル・チョコレート・ナイトが20日、東京都内で行われ、主人公のウィリー・ウォンカを演じたティモシー・シャラメ、ウンパルンバを演じたヒュー・グラント、ポール・キング監督ほかが登壇した。

ティモシー・シャラメ「プライベートで日本を訪れたい」
ヒュー・グラント「ウンパルンパはどういうふうに演じたのか分からない」

https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1412942

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