田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

ヒュー・ハドソンの映画『炎のランナー』『グレイストーク-類人猿の王者-ターザンの伝説』

2023-02-11 14:30:15 | 映画いろいろ

『炎のランナー』(81)

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d5b0823bfa6bc9ad8252b1779a2fa598


『グレイストーク-類人猿の王者-ターザンの伝説』(84)(1984.7.30.松竹セントラル)

 アフリカ沖で海難事故にあったスコットランドの貴族、グレイストーク伯爵(ラルフ・リチャードソン)の息子夫婦がジャングルに打ちあげられ、妻はそこで赤ん坊を産むが、夫婦共に命を落とす。

 その赤ん坊は、雌猿に育てられ、類人猿の王者へと成長。ところが、探倹隊の生き残りが、彼がグレイストーク伯爵の孫のジョン(クリストファー・ランバート)であることに気付き、彼をスコットランドに連れていく。だがジョンは、どうしても文明社会になじめない。ジェーン役はアンディ・マクダウェル(グレン・クローズ)。

 これまで映画やドラマで製作されてきた『ターザン』ものとは一線を画し、初めてエドガー・ライス・バローズの原作『類人猿ターザン』に忠実に映画化。監督は『炎のランナー』(81)のヒュー・ハドソン。撮影ジョン・オルコット、リック・ベイカーが猿たちのメークを担当。よくいえば重厚で格調高いのだが、その半面、重苦しさを感じるのも否めない。

 結局、ジョンがアフリカへ帰っていくところは、森林でしか生きられない『デルス・ウザーラ』(75)の主人公と重なるところがある。

 


『大いなる遺産』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1f31ae8d8f5291829804de294409becd


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« メリンダ・ディロンの映画 ... | トップ | 『映画の木洩れ日』(川本三郎) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画いろいろ」カテゴリの最新記事